はじめに
CCompilerDriverパッケージを使うと,コンピュータにインストールされているCコンパイラが使えるようになる.これにより,Cソースコードから実行ファイル,ライブラリ,オブジェクトファイルが構築できるようになる.CompilationTargetオプションを"C"と設定すると,CCompilerDriverパッケージはWolframシステムコンパイラによって自動的に呼び出される.これはWSTP実行ファイルやWolfram Libraries(Wolfram言語にリンクできるダイナミックリンクライブラリ)の構築にも便利である.
Wolfram Libraryのサンプルソースファイルである.
適切なCコンパイラがない場合は,コンパイルは失敗し,メッセージが生成される.
このライブラリはWolfram Libraryとして書かれている.したがって,関数はLibraryFunctionLoadを使ってロードできる.
LibraryFunctionを呼び出す.
CCompilerDriverパッケージを使うと,ライブラリに加え,実行ファイルとオブジェクトファイルも構築できる.
WolframシステムにはCコンパイラは含まれているか?
WolframシステムにはCコンパイラは含まれていない.CCompilerDriver パッケージを利用するためには,コンピュータにCコンパイラがインストールされていなければならない.多くの場合,コンピュータには最初からCコンパイラが含まれているか,またはオプションとして加えることができる.また,さまざまな商用・非商用ソースから別のコンパイラを探してきてもよい.
サポートされているCコンパイラについては特定のコンパイラを参照されたい.