表の構成

表の記述

このセクションでは,データベース表の情報を得るコマンドについて述べる.

このセクションの例を実際に試してみて,記載の通りに動作しなかった場合は,「データベースの例の使用」で述べているように"DatabaseLink`DatabaseExamples`"パッケージを使ってデータベースをもとの状態に戻す必要があるかもしれない.

SQLTableNames[conn]データソース内の表の名前をすべてリストする
SQLTableNames[conn,name,opts]nameに合致するデータソース内の表の名前をすべてリストする
SQLTables[conn]データソース内の表をすべてリストする
SQLTables[conn,name,opts]nameに合致するデータソース内の表をすべてリストする
SQLTableInformation[conn]データソース内の表の情報をすべてリストする
SQLTableInformation[conn,name,opts]データソース内の名前が合致する表の情報をすべてリストする
SQLTableTypeNames[conn]このデータソースでサポートされている表の型をリストする

表の情報を取り出す関数

DatabaseLink をロードしてpublisherデータベースに接続する:

SQLTableNamesは,接続内の表の名前のリストを返す.

SQLTablesSQLTable式のリストを返す.これらはデータベース中の表の情報を保管している.

また,SQLTableInformationは表についてのより詳細な情報を返す.

各関数の第2引数にパラメータ文字列を指定し,それに合致する名前の表だけを抽出することもできる.このフィルタリングはデータベースサーバ上で行われるため,速度が顕著に上がる.次の例はAUTHORSという名前の表を検索する.この条件に合致する表が存在しない場合は,結果は空のリストとなる.

複数の表が合致するようにメタ文字を指定することも可能である.メタ文字には0以上の文字が合致する「%」と,1文字のみの「_」がある.次のコマンドは,TITLEで始まるすべての表の名前を返す.

SQLTablesSQLTableNamesSQLTableInformationには数々のオプションが使える.

オプション名
デフォルト値
"TableType""TABLE"返される表の型
"Catalog"None使用するデータベースカタログ
"Schema"None使用するデータベーススキーマ
"ShowColumnHeadings"False結果とともに見出しを返すかどうか(SQLTableInformationオプションのみ)

オプション"TableType"を指定すると,どのような型の表を返すか指定することができる.一般にこれはTABLE型の表であり,DatabaseLink の表関数はデフォルトでこれらの情報のみを返す.SQLTableTypeNamesを使うと,データソース中のあらゆる型の表を抽出することができる.

データソースの中のすべての表を見たいときは,SQLTableTypeNamesのオプションに"TableType"を指定して得られた結果が使える.以下に例を示す.

オプション"ShowColumnHeadings"SQLTableInformationで使うと,列見出しが得られる.

接続を閉じる.

データベースが特定のスキーマとカタログで構成されている場合は,オプション"Catalog""Schema" を使って表を選択することもできる.

表の表現

SQLTable式はデータベースの表の情報を保管する.

このセクションの例を実際に試してみて,記載の通りに動作しなかった場合は,「データベースの例の使用」で述べているように"DatabaseLink`DatabaseExamples`"パッケージを使ってデータベースをもとの状態に戻す必要があるかもしれない.

SQLTable[table,opts]SQL表を表す式

SQLTable式の例を以下に示す.DatabaseLink をロードし,demoデータベースに接続する.

"TableType"オプションは,データベース中の表の型を選択するときに使用する.

表の型
デフォルト値
"TableType""TABLE"表の型

次にSQLTablesを使ってデータベース中の表のリストを取得する.これらはSQLTable 式として返される.この例では,表の名前に合致させるパターンを指定し,"TableType"オプションはすべての型の表を返すように設定する.

接続を閉じる.

データの選択」に記載のように,SQLTable式はコマンドの中でも使える.