RLink
Rとは,統計の計算とグラフィックスのためのプログラミング言語およびそのソフトウェア環境のことである.RLinkは,Wolframシステムアプリケーションであり,JLinkとRJava/JRI Javaライブラリを使ってRの機能にリンクする.このアプリケーションを使うと,ユーザはWolfram言語とR言語の間でデータを交信し,Wolfram言語内からR言語コードを実行することができる.
インストール
InstallR — Rのランタイムを起動し,これをWolframシステムセッションに接続する
UninstallR — Rのランタイムをアンインストールする
RInstallPackage — 指定されたRのインストール用のRパッケージをインストールまたはアンインストールする
コアとなるデータの型
ToRForm — 式をRLinkで使われる内部(完全)表現に変換する
FromRForm — 式をRLinkの内部表現から,より便利で短い表現に変換する
RNull ▪ RVector ▪ RList ▪ RObject ▪ RAttributes ▪ RCode ▪ REnvironment ▪ RFunction
RLinkのデータの型を拡張するシステム
RDataTypeRegister — RLinkで拡張データ定義を登録する
RDataTypeUnregister — 拡張データ型を非登録にする
RDataTypeDefinitionsReload — 使用できるすべての拡張データ型を動的に再ロードし,その現行バージョンを現行の RLink セッションで使えるようにする
$RDataTypePath — RDataTypeDefinitionsReloadが拡張データ型を探すところにパス(ディレクトリのリスト)を保存する
RDataTypeRegisteredQ — 指定の名前を持つ拡張データ型が現在RLinkで登録されているかどうかをチェックする
RTypeOfHighLevelExpression — データ型の名前を返す.そのデータ型のインスタンスは指定された式(高レベル表現)で表される
RTypeOfLowLevelExpression — データ型の名前を返す.そのデータ型のインスタンスは指定された式(低レベル表現)で表される
データ交換とRコードの評価
RSet — WolframシステムデータをRに転送し,これを変数またはR言語式に割り当てる
REvaluate — R言語のコードを評価し,その結果をWolframシステムに返す
RFunction — 引数として渡されるWolfram言語式上でR言語の関数を評価し,その結果をWolfram言語式として返す