RLink`
RLink`

RVector

RVector[type,data,attributes]

RLinkにおけるRベクトルの内部形式を表す.

詳細とオプション

  • type に使用できる値には,"integer""double""complex""logical""character"がある.
  • data は,要素がすべて同じ型である一次元リストでなければならない.
  • "integer"Integer
    "double"Real
    "complex"Complex
    "logical"True|False
    "character"String
  • 欠落要素も使える.これはMissing[]と表す.
  • attributesRAttributes["name1":> value1,]]の形式でなければならない.この場合,属性の値はRLinkが扱う任意のR言語オブジェクトでよい.
  • 多次元のRの配列は,RVectorで表す.次元の属性"dim"がベクトル属性の中になければならない.

例題

  (10)

以下は,整数のベクトルである:

与えられたRベクトルに余分の属性がない限り,すべてのRLink関連の操作を,通常より簡単で使い易いWolfram言語表記を使って,ベクトルをリスト(ネストしたリストの場合もある)として表すことができる.Wolfram言語表記では上の入力を以下のように簡単にすることができる:

しかし,すべての式はRに送られる前にこの形式に変換され,Rから取得したときにこの形式から変換されるので,RVectorを含む形はより「基本」であると言える.関数ToRFormを使うと「直訳」がされる:

多次元配列がどのように形成されるかについても見ることができる:

これは実数配列を表す:

これは文字列(文字)配列である:

複素行列:

論理ベクトル:

欠落要素のある配列:

ベクトルには,同じネイティブ型の要素しか含むことができないことに注意する.RLinkの型を自動検知する機能は,さまざまな型の要素を含むリストをベクトルではなく,Rのリスト(RList)として解釈する:

ベクトルは以下の形式でRに送ることもできる:

以下は,より簡潔な表記(ここでは({1,2,3})で最初に表されている場合でも,ベクトルをRに送るのに使用された実際の形式である.

追加のの属性(特性)をベクトルに加える:

結果はWolfram言語で表される:

RObjectの頭部に注意する.RVectorRListRNull等のR言語オブジェクトのRLinkの「内部」表現に使われる頭部と違って,頭部RObjectは,R言語オブジェクトの「最終的な」Wolfram言語バージョン,つまり一般的なコンテナを表す.ToRFormを使って「内部」表現を見ることができる.オブジェクトがベクトルであることには変わりがないので,この表現にはやはりRVectorが使われる:

Wolfram Research (2012), RVector, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/RLink/ref/RVector.html.

テキスト

Wolfram Research (2012), RVector, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/RLink/ref/RVector.html.

CMS

Wolfram Language. 2012. "RVector." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/RLink/ref/RVector.html.

APA

Wolfram Language. (2012). RVector. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/RLink/ref/RVector.html

BibTeX

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BibLaTeX

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