バージョン9.0の新機能:システムインターフェースと配備
Mathematica 9にはMathematicaを他のシステムに結び付けるための主要な機能がいくつか導入されている.HTTP操作をサポートする,URLやWebサイトとのインタラクトのための幅広い関数が用意されており,同期・非同期のインタラクトが可能である.Mathematicaストリームの拡張によって,Webサイトのドキュメント等のデータソースを利用することができる.R統計解析システムへの接続のためのツールキットによって,ユーザはRでの作業をMathematicaに統合することができる.
ストリーム操作
OpenRead(変更) — URL等のデータソースから入力ストリームを開く
Get(変更) — ストリームからWolfram言語の入力を読み込んで評価する
DefineInputStreamMethod — カスタムの入力ストリームメソッドを定義する
DefineOutputStreamMethod — カスタムの出力ストリームメソッドを定義する
Read ▪ ReadList ▪ Find ▪ FindList ▪ InputStream ▪ OutputStream
RLink »
InstallR — R言語のランタイムを開始し,それをWolframシステムのセッションに接続する
UninstallR — R言語のランタイムをアンインストールする
REvaluate — R言語のコードの文字列を評価する
RSet — R言語のワークスペースの変数に値を割り当てる
RFunction — R言語のワークスペース関数を定義する
RVector ▪ RList ▪ RObject ▪ RCode ▪ RAttributes ▪ REnvironment
システム環境
GetEnvironment — オペレーティングシステムの環境変数の設定を取得する
SetEnvironment — オペレーティングシステムの環境変数の値を設定する
テキストベースのインターフェース
ターミナルインターフェースが改良され,コマンド履歴とカーソル移動がサポートされるようになった