CastColumns

CastColumns[tab,{col1type1,}]

Tabularオブジェクト tab 内の coliの型を typeiに変える.

詳細

  • CastColumnsは,通常,Tabularオブジェクトの列の型を変換する(例:文字列を数や日付に変換する)ために使われる.
  • typeiは,TabularColumnとして表された coliの要素の型を参照する.要素型には以下がある.
  • "MachineInteger"機械サイズ整数
    "MachineReal"機械サイズ実数
    "Boolean"ブール値(TrueまたはFalse
    "ByteArray"バイナリデータを表すByteArray要素
    "Categorical"::[categories]categories で符号化
    "CategoricalOrdered"::[categories]序数 categories(順序あり)
    "Date"::[]任意粒度(日,月,μs 等)の暦の日付
    "Entity"::[]指定領域の実体
    "InertExpression"使われるまで評価されない一般的な式
    "ListVector"::[type]指定の type の要素のリスト
    "ListVector"::[type,n]指定の type の要素の長さ n のリスト
    "ListTuple"::[type1,type2,]type1, type2, の要素のリスト
    "Null"Missing
    "Quantity"::[type,unit]type の大きさで共通 unit を持つ数量
    "String"文字列
    "Time"::[]TimeObjectにおけるような一日の時点
  • 数値要素は,以下のようにより具体的に与えることができる.
  • "Integer8"符号付き8ビット整数(から127まで)
    "UnsignedInteger8"整数(0から255まで)
    "Integer16"符号付き16ビット整数(からまで)
    "UnsignedInteger16"整数(0から65535まで)
    "Integer32"符号付き32ビット整数(からまで)
    "UnsignedInteger32"整数(0からまで)
    "Integer64"符号付き64ビット整数(からまで)
    "UnsignedInteger64"整数(0からまで)
    "Real32"単精度実数(32ビット)
    "Real64"倍精度実数(64ビット)
    "ComplexReal32"単精度複素数
    "ComplexReal64"倍精度複素数

例題

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  (1)

数値型の列を別の数値型の列に変える:

"Integer64"の列を"Real64"に変更する:

スコープ  (4)

指定された日に血糖値を測定する:

"date"列を"Date"型に変える:

数値データが文字列として記録されているTabularオブジェクトを取得する:

"val"列を数値型に変更する:

Tabularオブジェクトの列のベクトル型を変える:

いくつかの列を同時に同じ型に変更する:

アプリケーション  (2)

売上げデータ  (2)

"tsv"形式の小売りデータをTabularオブジェクトに取得する:

日付はすべて文字列である:

"Date""Date"形式に変換する:

指定された都市のデータを選択する:

"TimeColumn"として使われている"Date"TimeSeriesオブジェクトを作成する:

小売りの時系列を可視化する:

米国のコロナウイルス感染症データの大きなデータ集合を取得する:

最初の5行だけを表示する:

FIPSコードは米国の郡を一意的に識別する数であるが,"fips"列は文字列型である:

"fips"列を整数に変換する:

特性と関係  (4)

CastColumns[tab,typerules]を使ってTabularオブジェクト tab の列の型を変える:

Tabular[tab,<|"ElementType"typerules|>]を使っても同じ結果が得られる:

ToTabular[tab,"Rows",<|"ElementType"typerules|>]を使ってもそうである:

文字列の列があるTabularオブジェクトを取得する:

CastColumnsを使う代りに,新たな列型で新たな概要が構築できる:

Tabularオブジェクトにスキーマを適用する:

CastColumnsの動作は,TransformColumnsに適切な関数を使うことで再現できる:

スペースを含む文字列の列キーには明示的な引用符を使用しなければならない:

血糖値の実数値の列を含むTabularオブジェクトを取得する:

CastColumnsは,事実上,各列にAutomatic変換法を使う:

実数が常に忠実に整数に投影される訳ではないので,このような変換はこの場合は失敗する:

整数に変換するときは,実数の丸めを含む明示的な変換法でTabularColumnを使う:

InsertColumnsを使って新規列を再度挿入する:

Wolfram Research (2025), CastColumns, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/CastColumns.html.

テキスト

Wolfram Research (2025), CastColumns, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/CastColumns.html.

CMS

Wolfram Language. 2025. "CastColumns." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/CastColumns.html.

APA

Wolfram Language. (2025). CastColumns. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/CastColumns.html

BibTeX

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BibLaTeX

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