Dialog

Dialog[]

ダイアログを起動する.

Dialog[expr]

expr を現行の%の値としてダイアログを起動する.

詳細とオプション

  • Dialogは,入出力行の列からなるダイアログを作成する.
  • Returnを使ってダイアログから脱出することができる.
  • 大域的な設定$IgnoreEOF=Falseでは,エンド・オブ・ファイルの文字を入力することでダイアログから脱出することもできる.
  • Return[expr]を使用して脱出した場合,式 expr は,Dialog関数が返す値となる.これ以外の場合,返される値はこのダイアログにおける最後の出力行の式となる.
  • Dialogは,自動的に$Line$MessageListそして$Epilogの値を局所的なものとする.
  • Dialogは,当初,$Lineの局所的な値をその大域的な値と同じに設定する.このことは,入出力行に割り当てられる番号がダイアログのすぐ外の列に続くことを意味する.しかし,ダイアログから脱出するとダイアログが開始される直前の番号に戻り,ダイアログが存在しないかのようにみなされる.
  • ダイアログから脱出する際に,$Epilogに設定されている任意の局所値が評価される.
  • ダイアログ内のメインループでは,$Pre$Postのような大域変数が使用される.
  • オプションDialogSymbols:>{x,y,}は,ダイアログ内の変数の局所的な値を設定する.DialogSymbols:>{x=x0,}は,この変数の初期値を定義する.
  • オプションDialogProlog:>exprは,ダイアログを開始する以前に評価する式を指定する.
  • Dialogは,まず,変数を局所化して,DialogPrologによって指定された任意の式を評価し,最後にDialogに与えた任意の引数を評価する.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (1)

この式を評価するとWolframシステムがダイアログを開始する:

計算は,通常のWolframシステムセッションのようにダイアログ内で行うことができる:

ダイアログから戻る.値はもとの式に挿入されOut[1]となる:

スコープ  (1)

ループを通るたびにダイアログを実行する:

ループ変数iの現行値はダイアログで見ることができる:

最初のダイアログから戻る.xiの現行値が掛けられる:

ixの現行値:

2番目のダイアログから戻る.xiの現行値を平方したものが掛けられる:

3番目のダイアログから戻る:

ループ後のxの値:

Wolfram Research (1991), Dialog, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Dialog.html.

テキスト

Wolfram Research (1991), Dialog, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Dialog.html.

CMS

Wolfram Language. 1991. "Dialog." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/Dialog.html.

APA

Wolfram Language. (1991). Dialog. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Dialog.html

BibTeX

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BibLaTeX

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