FlightData

FlightData[spec,options]

spec で指定された単数あるいは複数のフライトについての特性の部分集合を返す.

FlightData[spec,prop,options]

特性 prop の値を指定 spec について返す.

FlightData[spec,prop,datespec,options]

特性 prop の値を特性の時間あるいは時間範囲 datespec について返す.

詳細とオプション

  • FlightDataは現在は飛行計画がFAAに提出されているアメリカ合衆国内のフライト情報を提供している.これには限定的ではあるが過去のフライトも含まれる.
  • FlightDataは,ある空港から別の空港へのフライトについての情報を,たとえ機体が続けて別の便名で別の空港へ飛行する場合でも与える.
  • spec は,"Flight"実体,"Flight"実体のリスト."Airport"実体,"FlightNumber""Airline"キーの連想,あるいは規則として指定された航路でよい.
  • "Flight" 実体は他の spec クエリの一つを使って求めることができる.
  • FlightDataは,spec"Airport"実体のときは,ある空港を離発着するすべてのフライトについての情報を返す.
  • 航路については,規則の第1引数は出発空港で第2引数は到着空港である.FlightDataはその航路に沿ったすべてのフライトの結果を返す.Allに規則の引数の1つを代入して指定空港を出発するあるいはそこに到着するすべてのフライトを求めることができる.
  • 次は,到着と離陸に関する特性である.
  • "ArrivalAirport"フライトの目的空港
    "ArrivalDelay"予定到着時刻からの遅延
    "ArrivalTime"実際の到着時刻
    "DepartureAirport"フライトの出発空港
    "DepartureDelay"予定離陸時刻からの遅延
    "DepartureTime"実際の離陸時刻
    "OriginalArrivalTime"予定到着時刻
    "OriginalDepartureTime"予定離陸時刻
  • 次はフライト状況に関する特性である.
  • "FlightDuration"飛行時間
    "FlightStatus"フライトの状況
    "LandedQ"航空機が着陸したかどうか
    "TimeSinceTakeOff"離陸からの飛行時間
    "TimeToLanding"着陸までの時間
  • 次は,時間に依存しないフライト特性である.
  • "AircraftType"フライトに使用される航空機
    "Airline"フライトの航空会社
    "FlightNumber"便名
    "Flights"spec"Flight"実体
    "FutureFlights"この先10日間のこの機体あるいは便名のフライト
    "PreviousFlights"過去10日間のこの機体あるいは便名のフライト
  • 時系列に依存する特性には以下がある.
  • "Altitude"平均海水面と相対的な航空機の高度
    "DirectionHeading"真北と相対的な航空機の向き
    "FlightMap"フライトのGeoGraphics地図
    "FlightPath"飛行経路
    "Position"航空機の地理的位置
    "RateOfClimb"上昇速度
    "Speed"航空機の速度
  • 時間依存特性の集計には以下が含まれる.
  • "DistanceTraveled"飛行距離
    "MaxAltitude"最大高度
    "MaxSpeed"最大速度
    "MeanCruisingSpeed"離陸および着陸を除いた平均速度
    "MeanSpeed"平均速度
  • デフォルトで,"Flight"実体のFlightDataは,"Airline""ArrivalAirport""ArrivalDelay""ArrivalTime""DepartureAirport""DepartureDelay""DepartureTime""DistanceTraveled""FlightDuration""FlightNumber""FlightPath""FlightStatus""OriginalArrivalTime""OriginalDepartureTime"の各特性の連想を返す.
  • 航路,空港,あるいは航空会社と便名の連想のFlightDataは,デフォルトで,"Flights"特性を返す.
  • prop"PropertyAssociation"または"Dataset"として指定できる.こうするとすべての特性のAssociationあるいはそれらの特性のDatasetがそれぞれ返される.特性のリストもサポートされている.
  • "ArrivalTime""DepartureTime""OriginalArrivalTime""OriginalDepartureTime"は現地時刻で返される.
  • 時系列の結果は離陸した空港の時刻帯で返される.
  • 可能な場合は,時系列の結果に到着時刻,離陸時刻,その他の特性から解釈された値が含まれる.
  • datespec は日付リストまたはDateObjectとして指定された単一の日付あるいは時間の範囲を定義するそのような日付2つのリストでよい.単一の時刻の場合,結果はその特定の時刻について計算される.日付範囲の場合は,関連があれば結果にTimeSeries"Altitude"または"Speed"等)が含まれるか"MaxSpeed"あるいは"FlightMap"等がその範囲で計算されるかする.
  • FlightDataは,フライトについて datespec が指定されていなければNowで定義される現在の現地時刻についての結果を返す.航路や空港についての結果は現時点の日付のフライトを反映したものになる.可能な場合は,日付は出発空港の時刻帯における深夜0時から翌日の深夜0時までで定義される.
  • FlightData[spec,prop,airline,datespec]を使って航路結果に指定の航空会社でフィルタをかけることができる.航空会社の引数は単一のフライトの場合は無視される.
  • オプションUnitSystemを使って結果の単位が制御できる.以下は使用可能な設定である.
  • "Imperial"結果を帝国単位で返す
    "Metric"結果をメートル単位で返す

例題

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  (4)

サクラメントからシアトルまでのフライトを求める:

このフライトの飛行経路を地図上に記す:

特定の航空会社,便名,日付について,"Flight"実体を求める:

2つの空港間の昨日の"Flight"実体を得る:

ニューヨークからサクラメントまでの飛行時間を取得する:

特定の日付についてある空港のすべてのフライトを取得する:

スコープ  (8)

使用可能なすべての特性を見る:

特定のフライトについて使用可能なすべての特性を取得する:

あるフライトの特定の特性を求める:

時間の経過に沿って飛行速度を調べる:

サクラメント国際空港で現在予定されている出発時刻を調べる:

ローガン空港に到着する便が出発した空港を求める:

昨日のJFKからPDXまでのフライトの飛行時間を調べる:

ポートランド国際空港に発着するすべてのフライトの航空会社のデータを取得する:

ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港を出発するすべてのサウスウェスト航空便の目的地を求める:

オプション  (1)

UnitSystem  (1)

返される結果の単位がメートル単位か帝国単位かを制御する:

アプリケーション  (6)

JFK空港を朝の5時以降に出発するフライトを地図上に示す:

デンバーを出発するフライトの高度を調べる:

離陸情報が欠落しているフライトを削除し,時系列を共通の出発点にシフトする:

アルバカーキから出発するフライトの共通飛行経路を調べる:

1日にオヘア空港から離陸するフライトの離陸時刻を10分刻みで調べる:

JFK空港から合衆国各地の空港へのフライトの相対的なフローを求める:

ロサンゼルスからニューヨーク市までのフライトで視認可能な地域を調べる:

特性と関係  (1)

FlightsOverheadは現在頭上にあるフライトを求めて可視化する:

考えられる問題  (2)

フライト情報は一貫してはサンプリングされておらず,場合によっては長時間のフライトで欠落する可能性がある:

可能な場合は,データが発着の場所と時刻で拡張される:

当日のクエリには欠落している飛行経路データが含まれる場合がある:

おもしろい例題  (3)

ある地域のフライトの密度を調べる:

飛行速度と高度の相関関係を調べる:

東から西へ飛ぶフライトの高度値を抽出する:

これを西から東へ飛ぶフライトの値と比較する:

2つを比較して,2つの空港を結ぶ気道内の飛行レベルを求める:

Wolfram Research (2021), FlightData, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/FlightData.html.

テキスト

Wolfram Research (2021), FlightData, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/FlightData.html.

CMS

Wolfram Language. 2021. "FlightData." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/FlightData.html.

APA

Wolfram Language. (2021). FlightData. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/FlightData.html

BibTeX

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BibLaTeX

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