MorphologicalTransform

MorphologicalTransform[image,f]

バイナリ画像 image の各画素の3×3近傍に関数 f を適用する.

MorphologicalTransform[image,rule]

規則番号 rule で指定されたモルフォロジー変換を適用する.

MorphologicalTransform[image,"name"]

名前付きの変換"name"を使う.

MorphologicalTransform[image,transformation,n]

imagetransformationn 回繰り返して適用する.

詳細とオプション

  • MorphologicalTransform[image,f]では,f は任意の3×3のバイナリ行列を0と1にマップする関数である.
  • MorphologicalTransform[image,{f1,f2,},n]は関数 fin 回繰り返して連続適用する.
  • MorphologicalTransformはバイナリ画像あるいはバイナリ画像のリストに対して使うことができる.
  • 次の名前付き関数指定がサポートされている.
  • 求める特徴
  • "EndPoints"端点を求める
    "SkeletonEndPoints"スケルトンオブジェクトの端点を求める
    "SkeletonBranchPoints"スケルトンの分岐点を求める
  • 連結領域
  • "Bridge"2つ以上の連結していない近傍領域と連結する場合は中心画素を1にする
  • 充填とクリア
  • "Clean"直接近傍がない前景画素を反転させる
    "Flip"直接近傍の値が等しい背景と前景の画素を反転させる
    "Fill"直接近傍が白の画素を設定する
    "Remove"直接近傍が白の画素を周辺は残してクリアする
    "Break"H形の配置の連結画素をクリアする
    "BoundingBoxes"オブジェクトが境界ボックス方向に成長するようにギャップを埋める
    "BoundingDiamonds"オブジェクトが境界ダイヤモンド方向に成長するようにギャップを埋める
    "DiagonalFill"対角を埋める
    "CornerFill"コーナーを埋める
    "BoundaryStraighten"ギザギザの境界を綺麗にする
  • 総和型操作と外部総和型操作
  • "Max"3×3ボックス行列で拡張
    "Min"3×3ボックス行列で収縮
    "Commonest"近傍の最頻画素値を設定
    "Life"ライフゲームの操作
  • 平行移動オプション
  • "Top"上方に1画素平行移動
    "Bottom"下方に1画素平行移動
    "Left"左に1画素平行移動
    "Right"右に1画素平行移動
    "TopLeft"上方左に1画素平行移動
    "TopRight"上方右に1画素平行移動
    "BottomLeft"下方左に1画素平行移動
    "BottomRight"下方右に1画素平行移動
  • MorphologicalTransformPaddingオプションを取る.デフォルト設定はPadding->0である.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (6)

各画素を各3×3近傍の最大値で置換する:

事実上孤立した前景画素を見付ける規則を使う:

一連の操作を使ってモルフォロジー的なオープニングを作る:

水平の上界を求める:

名前付きの規則を使う:

収束するまで変換を繰り返す:

スコープ  (17)

スケルトンオブジェクトの端点:

スケルトンオブジェクトの分岐点:

画像中の1画素幅のギャップを埋める:

孤立した前景画素を削除する:

孤立した背景画素を削除する:

境界はそのままで,背景と前景の画素値を反転させる:

オブジェクトの周囲を求める:

背景の八連結性を除く:

コーナーを埋める:

収束するまでコーナーを充填する:

オーバーラップしないオブジェクトの境界ダイヤモンドを求める:

画像中のH状の形を分割する:

境界を平滑化しノイズを除去する:

指定の方向にオブジェクトを2画素平行移動する:

ギザギザの境界をまっすぐにする:

数値配列の分岐点を求める:

中心の画素を近傍の最も普通に見られる画素値で置換する:

特性と関係  (3)

一般的な変換に対応する規則番号を計算する:

孤立した前景画素を削除する置換規則の集合の規則番号:

Min関数に対応する規則番号:

画像の外部境界を求める:

画像をネゲートする:

おもしろい例題  (1)

ライフゲーム:

Wolfram Research (2010), MorphologicalTransform, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MorphologicalTransform.html.

テキスト

Wolfram Research (2010), MorphologicalTransform, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MorphologicalTransform.html.

CMS

Wolfram Language. 2010. "MorphologicalTransform." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/MorphologicalTransform.html.

APA

Wolfram Language. (2010). MorphologicalTransform. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/MorphologicalTransform.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_morphologicaltransform, author="Wolfram Research", title="{MorphologicalTransform}", year="2010", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/MorphologicalTransform.html}", note=[Accessed: 25-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_morphologicaltransform, organization={Wolfram Research}, title={MorphologicalTransform}, year={2010}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/MorphologicalTransform.html}, note=[Accessed: 25-November-2024 ]}