PatternReaction

PatternReaction[reactantsproducts]

reactantsproducts の分子パターン間のテンプレート反応を表す.

PatternReaction[reactantsproducts,mapping]

reactants の原子と products の原子との間の指定の mapping による反応を表す.

PatternReaction["smarts"]

与えられた反応SMARTS文字列によって定義された反応を表す.

詳細

  • PatternReactionは反応のグラフィカルな描写としてノートブックに表示される.マッピングされた原子対はマウスオーバー効果によって示される.
  • reactantsproductsMoleculePatternオブジェクトのリストでなければならない.
  • パターン反応はApplyReactionと一緒に使われ,Moleculeオブジェクトの変換に影響を与える.
  • パターン反応には反応物あるいは生成物の複数の出現が明示的に現れなければならず,化学量論係数は常に1であると想定される.
  • mapping は,反応物 ri中のインデックスが ariの原子が生成物 pj中のインデックスが apjの原子にマップされることを示す{{ri,ari}{pj,apj},}の形のリストでなければならない.
  • 反応SMARTS文字列は"reactants>>products"と書く.反応物と生成物は,成分がピリオドで区切られた有効なSMARTSパターンである.原子のマッピングは原子プリミティブ内でコロンに整数が続くことで示される.例えば,"[H:1][O:2][H:3]>>[H:1][O-:2].[H+:3]"は水の水酸化イオンとプロトンへの分解を示している.
  • 与えられたPatternReaction rxn について,次の特性"prop"rxn["prop"]でアクセスできる.
  • "Reactants"反応物のリスト
    "Products"生成物のリスト
    "AtomMapping"反応物から生成物への原子のマッピング
    "FullyAtomMappedQ"反応内のすべての原子がマッピングされた場合にTrueを返す
    "Graphics"反応を表すグラフィックスオブジェクト
  • 与えられた PatternReaction rxn について,以下の形式を使って反応内のメンバーシップがテストされる.
  • rxn["ReactantMatchQ",mol]molrxn 内の任意の反応物パターンにマッチする場合にTrueを返す
    rxn["ReactantMatchQ",mol,n]moln 番目の反応物パターンにマッチする場合にTrueを返す
    rxn["ReactantMatchList",mol]mol を各反応物と比較し,一致するかどうかのTrue/Falseの値のリストを返す
    rxn["ProductMatchQ",mol]molrxn 内の任意の生成物にマッチする場合にTrueを返す
    rxn["ProductMatchQ",mol,n]moln 番目の生成物にマッチする場合にTrueを返す
    rxn["ProductMatchList",mol]mol を各生成物と比較し,一致するかどうかのTrue/Falseの値のリストを返す
  • PatternReactionは,AtomQのような関数には生のオブジェクトとして扱われる.

例題

  (3)

分子塩化ナトリウムの解離についてのパターン反応を定義する:

これと同じ反応をSMARTS文字列を使って定義する:

水中の塩酸の解離についてのパターン反応を定義する:

この反応を酸とアルコールに適用する:

分子間エステル化についてパターン反応を定義する:

この反応を酸とアルコールに適用する:

Wolfram Research (2022), PatternReaction, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PatternReaction.html.

テキスト

Wolfram Research (2022), PatternReaction, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PatternReaction.html.

CMS

Wolfram Language. 2022. "PatternReaction." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/PatternReaction.html.

APA

Wolfram Language. (2022). PatternReaction. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/PatternReaction.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_patternreaction, author="Wolfram Research", title="{PatternReaction}", year="2022", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/PatternReaction.html}", note=[Accessed: 18-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_patternreaction, organization={Wolfram Research}, title={PatternReaction}, year={2022}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/PatternReaction.html}, note=[Accessed: 18-November-2024 ]}