Quiet

Quiet[expr]

生成されたメッセージを表示せずに,expr を「静かに」評価する.

Quiet[expr,{s1::t1,s2::t2,}]

expr の評価中,指定されたメッセージだけを表示せずにおく.

Quiet[expr,"name"]

名前付きのメッセージグループだけを「静かに」する.

詳細

  • Quietは属性HoldAllを持つ.
  • Quiet[expr,moff,mon]は,リスト moff 中のメッセージは生成せず,リスト mon 中のメッセージは生成するように指定する.
  • s::t の形式の明示的なメッセージ名は名前付きメッセージグループと混ぜることができる.
  • Quiet構文はネストさせることができ,特定のメッセージに関する最奥の指定が使用される.
  • Checkおよび関連するメッセージ関数の操作はQuietの内側に置かれても影響されない.
  • QuietCheckのような関数の内側で使われると,Quietに抑制されたメッセージはCheckにチェックされない.
  • Quiet[expr,"name"]で使用可能な名前付きメッセージグループは$MessageGroupsで与えられる.
  • Quiet[expr]Quiet[expr,All]と等価である.Quiet[expr,None,All]とするとすべてのメッセージが表示されるようになる.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (1)

メッセージを生成せずに評価する:

評価時にメッセージを出力する:

スコープ  (3)

特定のメッセージをスイッチオフする:

一群のメッセージをスイッチオフする:

Quiet構文はネストさせることができる:

アプリケーション  (1)

CheckQuietを使って関数が適用されない場合に引数に値を与える:

この関数は,引数が長さ4未満の文字列の場合は,単純にその引数を返す:

CheckQuietがなければ,中間入力は評価されずにメッセージとともに返される:

特性と関係  (1)

QuietCheckの中で使われると,Quietによって抑制されたメッセージはCheckによってテストされない:

しかし,Checkの操作はQuietの内側に置かれても影響は受けない:

考えられる問題  (1)

Quietは評価中にメッセージが出ないようにする:

しかし,フォーマット中のメッセージは出る:

Wolfram Research (2007), Quiet, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Quiet.html (2008年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2007), Quiet, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Quiet.html (2008年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2007. "Quiet." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2008. https://reference.wolfram.com/language/ref/Quiet.html.

APA

Wolfram Language. (2007). Quiet. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Quiet.html

BibTeX

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BibLaTeX

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