Quit
Quit[]
Wolfram言語のカーネルセッションを終了する.
詳細
- Quit[]はWolfram言語のカーネルセッションだけを終了する.フロントエンドは終了しない.
- ノートブックフロントエンドの終了にはメニュー項目の「終了(Quit)」を使用する.
- カーネルセッションを終了すると,保存しなかったカーネル定義はすべて失われる.
- 定義をファイルかノートブックに保存しておくと,続くセッションで再びこれを導入することができる.
- Quitは,それが入力式の全体であるなら,Quit[]のショートカットとして使うことができる.
- カーネルセッションを終了する前に,Wolfram言語は,大域変数$Epilogに設定されているすべての遅延値を実行する.慣習として,これは,終了に先立って実行されるコマンドを含むパッケージファイルend`の読込みをGetを使って試行する.
- ほとんどのコンピュータシステムでは,Quit[n]は,整数 n をオペレーティングシステムへ脱出コードとしてパスし,Wolfram言語カーネルを終了する.
- 終了コードをサポートするシステムでは,Quit[]はQuit[0]と同義である.
- Wolfram言語カーネルは,自動終了時に次の終了コードを使用する.
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0 通常の終了 1 内部エラーが発生した 2 WSTPを介したカーネル起動を試みたが失敗した 3 割込みメニューによってカーネルが終了した - Wolfram言語カーネルはライセンスの制約のために起動に失敗した場合に終了コード60から85を使う.ほとんどの失敗は$PasswordFile内のパスワード項目に関する問題を示している.次は,よく使われる値である.
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60 ネットワークライセンスサーバがこの製品のライセンスを与えられない 61 ネットワークライセンスの上限に達した 62 無効なアクティベーションキーとパスワードの組合せ 63 有効期限を過ぎたパスワード 70 パスワードファイルが見付からない 71 ネットワークライセンスサーバに接続できない 72 パスワードファイルが空である 73 パスワードファイル内のパスワード項目が空である 74 パスワードファイルのパスワード項目が途中で切れている 75 ネットワークライセンスサーバが古いバージョンの製品しか認証できない 78 無効なアクティベーションキーが入力された 81 ネットワークライセンスサーバがカーネルの終了を指示した 82 ネットワークライセンスサーバがライセンスの付与を拒否した 84 設定された制限のために,ネットワークライセンスサーバがライセンスの付与を拒否した 85 シングルマシンプロセスの上限に達した - Exit[…]はQuit[]の同義語である.
例題
Wolfram Research (1988), Quit, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Quit.html (2020年に更新).
テキスト
Wolfram Research (1988), Quit, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Quit.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "Quit." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/Quit.html.
APA
Wolfram Language. (1988). Quit. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Quit.html