RemoteKernelObject
RemoteKernelObject[spec]
RemoteEvaluateまたはLaunchKernelsに使えるリモートカーネルを指定する.
詳細
- RemoteKernelObject["spec",options …]を使ってカーネル指定のデフォルト設定をオーバーライドすることができる.
- 次のリモートカーネル指定が認識される.
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"ssh://user@hostname:port/path" SSHを使って接続する,指定されたマシン上のカーネル "ssh://hostname" 指定されたマシンのデフォルトパス,ユーザ,ポートを使う "hostname" "ssh://hostname"に相当 "wstp://server:port/pool" WSTPServer上のカーネル "wstp://server" デフォルトのポートとカーネルプールを使う "localhost" 同じマシン上のカーネル "file:///path/to/wolfram" 同じマシン上の与えられたカーネル "https://www.wolframcloud.com/" Wolfram Cloudのカーネル - 次は,SSHカーネルの設定である.
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"ForwardPort" Random 接続転送に使用するリモートポート "KernelArguments" (OS-dependent) カーネルプログラムに渡す引数 "KernelCommand" (OS-dependent) 実行するカーネルプログラム "KernelCount" 1 起動する並列カーネル数 "MachineName" None 接続するマシン名 "Method" (OS-dependent) リモートマシン上のカーネルとの接続方法 "Name" Automatic このカーネルの一意的な名前 "OperatingSystem" "Unix" リモートオペレーティングシステム "Port" None SSHサーバのポート "SSHArguments" (see below) SSHコマンドに渡す引数 "SSHCommand" "ssh" SSHコマンド名 "SSHIdentity" None 使用する秘密ssh鍵 "SubKernelArguments" {-subkernel,-pacletreadonly} 並列サブカーネル用の追加的な引数 "TimeConstraint" 10 接続を待つ秒数 "Username" None sshが使うログイン名 - 接続メソッドの"Launch"は,macOSとLinuxのデフォルトである.これはLinkLaunchを使ってSSHを呼び出し,リモートカーネルへのWSTP接続にはstdin/stdoutを使う.
- 接続メソッドの"Forward"は,Windowsのデフォルトである.これは,ローカルマシン上にリスニングWSTPソケットを作成し,SSHトンネル内のカーネル接続をリモートカーネルからリスニングソケットに転送する.
- デフォルトのリモート"KernelCommand"は宣言された"OperatingSytem"に基づいて選ばれる.
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"Unix" "wolfram" "MacOSX" "/Applications/Mathematica.app/Contents/MacOS/wolfram" "Windows" "wolfram.exe" - 与えられたコマンドがリモートマシンの検索パスにない場合は,リモートカーネルコマンドへの絶対パスを"KernelCommand"の値として与えなければならない.
- "Username"がNoneに設定されていない場合は,SSHコマンドラインの部分は与えられない"Username"$Usernameとすると,リモートユーザ名がローカルのユーザ名と同じになる.
- "Username"と"KernelCommand"も"ssh:// user @ hostname : port / path "のような指定の一部として与えることができる.
- デフォルトの"SSHArguments"は,-4 -x -o StrictHostKeyChecking=no -o BatchMode=yesである.
- SSHはパスワードをインタラクティブに求めることができない.キーを指定するか,SSHパスワードエージェントを使うかする.
- 次は,WSTPServerカーネルの設定である.
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"KernelCount" 1 起動する並列カーネル数 "MachineName" None 接続するサーバ名 "Name" Automatic このカーネルの一意的な名前 "Pool" Automatic リクエストするカーネルプール "Port" 31415 接続するポート "TimeConstraint" 10 接続を待つ秒数 - カーネルプールが指定されていない場合は,WSTPServerがデフォルトのプールからカーネルを選択する.
- 次は,Cloudカーネルの設定である.
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"CloudBase" None クラウドベース "Name" Automatic このカーネルの一意的な名前 "TimeConstraint" ∞ 接続を待つ秒数 - クラウドベースはhttps URLの形で与えられる.
- 次は,ローカルカーネルの設定である.
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"KernelArguments" (OS依存) カーネルプログラムに渡す引数 "KernelCommand" (OS依存) 起動するカーネルプログラム "KernelCount" UpTo[$ProcessorCount] 起動する並列カーネル数 "LowerPriority" True 並列サブカーネルを優先順位を低くして実行するかどうか "TimeConstraint" ∞ 接続を待つ秒数
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
スコープ (17)
SSHカーネル (6)
WSTPServerカーネル (4)
ローカルカーネル (5)
RemoteKernelObjectは,オプションが必要なければ省略できる:
起動する並列カーネル数は"KernelCount"で与えられる:
URL短縮形を使う場合は,並列カーネル数は"?n"で指定できる:
ローカルカーネルについては,並列カーネルのデフォルト数は,ライセンスで許可されている限り$ProcessorCountに等しい:
特性と関係 (2)
カーネルオブジェクトはカーネルの起動方法を説明する.永続的な接続を表す訳ではない:
$DefaultKernelsは,デフォルトで,並列計算に使うカーネルのリストである:
テキスト
Wolfram Research (2020), RemoteKernelObject, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteKernelObject.html.
CMS
Wolfram Language. 2020. "RemoteKernelObject." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteKernelObject.html.
APA
Wolfram Language. (2020). RemoteKernelObject. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteKernelObject.html