RemoteRunProcess

RemoteRunProcess["host","command"]

リモートホスト上で指定されたシステムコマンドを実行し,出力についての情報を返す.

RemoteRunProcess[IPAddress["address"],"command"]

指定されたIPアドレスのマシン上でコマンドを実行する.

RemoteRunProcess[obj,"command"]

RemoteConnectionObject obj で指定されたリモートホスト上でコマンドを実行する.

RemoteRunProcess["host",{"command",arg1,arg2,}]

コマンドライン引数 argiを使って指定されたコマンドを実行する.

RemoteRunProcess["host", command,"prop"]

指定された特性だけを返す.

RemoteRunProcess["host", command,prop,input]

指定された初期入力をコマンドに与える.

詳細とオプション

  • RemoteRunProcessは,プロセスの終了コード,標準的な出力,標準的なエラーの連想を返す.
  • RemoteRunProcess["host",]はユーザ名とパスワードを要求する.
  • RemoteRunProcess["user@host",]はパスワードのみを要求する.
  • RemoteRunProcessは,可能であれば,認証にSSHエージェントを使う.
  • RemoteRunProcess[command,prop,input]input は,ToStringを使って自動的に文字列に変換される.RemoteRunProcess[{command,arg1,},]argiについても同じことが言える.
  • よく返される特性には次がある.
  • "ExitCode"プロセスの終了コード
    "StandardOutput"標準的な出力に文字列として送られたデータ
    "StandardError"標準的なエラーに文字列として送られたデータ
    All全特性の連想(デフォルト)
  • RemoteRunProcessには次のオプションを使うことができる.
  • Authentication $SSHAuthentication接続のための認証パラメータ
    RemoteAuthorizationCaching Falseリモート認証のキャッシュを使うかどうか
  • Authentication->assoc の形式における連想 assoc は,以下の鍵を含むことができる.
  • "Username"認証に使うユーザ名
    "Password"認証に使うパスワード
    "SSHKey"SSH ID
    "SSHKeyPassword"SSHKeyの復号化に使うパスフレーズ文字列
  • SSH IDは"SSHKey"->File[ident]の形式で与えることができる.この中の ident はSSH秘密鍵を含むファイルである.SSH IDは"SSHKey"->"string"で与えることもできる.ここの"string"はSSH秘密鍵である.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (1)

リモートマシン上でホスト名のコマンドを評価する:

特定のユーザ名を使ってuptimeコマンドを実行する:

指定された特性をコマンドから取り出す:

コマンドに入力を与える:

RemoteConnectを使って永続的なセッションを作る:

一旦セッションができると,次からは再接続せずにこのセッションを使うことができる:

セッションを閉じる:

スコープ  (1)

コマンドから終了コードを得る:

非同期的にプロセスを開始する.終了したらログを読む:

オプション  (4)

Authentication  (3)

ユーザ名とパスワードによる認証を使ってリモートプロセスを実行する:

認証にIDファイルを使ってリモートプロセスを実行する:

$SSHAuthenticationの値を設定する:

これで,$SSHAuthentication内のデフォルト認証を使ってプロセスが実行できるようになった:

RemoteAuthorizationCaching  (1)

リモートマシンに公開鍵を置くことで,次回からの接続を認証する:

これで,このユーザは今後は認証なしでコマンドを実行することができる:

Wolfram Research (2018), RemoteRunProcess, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteRunProcess.html.

テキスト

Wolfram Research (2018), RemoteRunProcess, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteRunProcess.html.

CMS

Wolfram Language. 2018. "RemoteRunProcess." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteRunProcess.html.

APA

Wolfram Language. (2018). RemoteRunProcess. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteRunProcess.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_remoterunprocess, author="Wolfram Research", title="{RemoteRunProcess}", year="2018", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteRunProcess.html}", note=[Accessed: 18-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_remoterunprocess, organization={Wolfram Research}, title={RemoteRunProcess}, year={2018}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoteRunProcess.html}, note=[Accessed: 18-November-2024 ]}