Remove

Remove[s1,s2,]

シンボルの名前がこれ以降Wolfram言語に認識されないように,シンボル siを完全に除去する.

Remove[patt1,patt2,]

任意の文字列パターン pattiのいずれかにテキスト的に適合する名前を持ったすべてのシンボルを除去する.

Remove[{spec1,spec2,}]

speciのいずれかと等しいあるいは名前がこれとマッチする任意のシンボルを除去する.

詳細

  • Removeを使って,不要になったシンボルや,コンテキストパスの下位にあるコンテキストのシンボルに影を落とすシンボルを取り除くことができる. »
  • パターン pattは,メタ文字を含む文字列,StringExpression[],あるいはRegularExpression["regex"]として与えることができる. »
  • Removeには以下のメタ文字を含む省略文字パターンが使える.
  • *任意数(0を含む)の文字にマッチ
    @大文字を除く任意数(0を含まない)の文字にマッチ
  • Remove["context`*"]は,特定のコンテキスト内にあるすべてのシンボルを除去する. »
  • Remove["`*"]は現行コンテキスト内のすべてのシンボルを除去する. »
  • 一旦シンボルを除去してしまうと,もう一度作成しない限り参照することができなくなる.
  • 除去されたシンボルを含む式がある場合,除去されたシンボルは列として与えられた名前を使ってRemoved["name"]として出力される. »
  • Removeは,LocalSymbolCloudSymbolPersistentSymbolInitializationValueの各オブジェクトに使うことができる. »
  • Removeは属性LockedまたはProtectedを持つシンボルには影響しない. »
  • Removeは属性HoldAllを有する. »

例題

すべて開くすべて閉じる

  (1)

シンボルを定義する:

シンボルを除去する:

このシンボルはシステムから除去された:

スコープ  (11)

シンボルの入力  (2)

いくつかのシンボルを除去する:

除去したシンボルは有効な名前として認識されなくなる:

シンボルとシンボル名の組合せを使う:

x3のみがシステムに既知なものとして残る:

パターンを使う  (5)

除去するシンボルを文字列パターンとして指定する:

現行コンテキストのすべてのシンボルを除去する:

現行コンテキストにはシンボルがなくなった:

指定されたコンテキストのすべてのシンボルをすべて除去する:

StringExpressionを使って現行コンテキストの2文字のシンボルをすべて除去する:

シンボルx1x2は除去されたがyは影響を受けていない:

RegularExpressionを使って3文字のシンボルをすべて除去する:

シンボルに似たオブジェクト  (4)

ローカルシンボルを除去する:

クラウドシンボルを除去する:

永続シンボルを除去する:

シンボルの初期値を除去する:

アプリケーション  (1)

パッケージがロードされる前にそのパッケージからのシンボルが使われた場合,余分なシンボルが作られる:

現行コンテキストの余分なシンボルは除去しなければならない:

パッケージからの正しいシンボルだけが残される:

特性と関係  (5)

Remove[pattern]Remove/@Names[pattern]と同じシンボルを除去する:

シンボルが除去されると,そのすべての特性と定義もまた除去される:

同じシンボルを再び使うと以前の特性を持たない新たなシンボルが作られる:

ClearAllもすべての特性と定義を除去するが,シンボルはそのまま残される:

Removeはシンボルを完全に除去する:

式が除去されたシンボルに言及している場合,それらはRemovedで示される:

Removeは属性HoldAllを有する:

次はsymbolそれ自身を除去する:

次はその値を除去する:

考えられる問題  (3)

プロテクトされたシンボルは除去できない:

Unprotectを使ってプロテクトされたシンボルを除去する:

Removeはロックされたシンボルには影響しない:

パターンをコンテキストマークなしで使うと,$ContextPathにあってパターンに一致するすべてのシンボルが除去される:

シンボルxyは除去され,いくつかのシステムシンボルの除去も試みられた:

明示的なコンテキストマークを付けてパターンを使うと,システムあるいは他のコンテキストにあってパターンとマッチするシンボルの除去を防ぐことができる:

Wolfram Research (1988), Remove, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Remove.html (2022年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), Remove, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Remove.html (2022年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "Remove." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2022. https://reference.wolfram.com/language/ref/Remove.html.

APA

Wolfram Language. (1988). Remove. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Remove.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_remove, author="Wolfram Research", title="{Remove}", year="2022", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Remove.html}", note=[Accessed: 22-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_remove, organization={Wolfram Research}, title={Remove}, year={2022}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/Remove.html}, note=[Accessed: 22-November-2024 ]}