TabularSchema

TabularSchema[]

Tabularオブジェクトに関連したスキーマ情報を表す.

TabularSchema[tab]

表オブジェクト tab についてのスキーマ情報を抽出する.

TabularSchema[schema,"prop"val]

既存のTabularSchemaオブジェクト schema の特性"prop"の値を新たな値 val に変更する.

TabularSchema[schema,"prop1"val1,|>]

複数の特性を変更する.

詳細

  • TabularSchemaは,通常,Tabularオブジェクトの列名や列の型のようなメタデータのレポート,設定,変更に使われる.
  • Tabular[data,schm]は,表形式データ data のスキーマを設定したり変更したりする.ここで,schmTabularSchemaオブジェクトまたは連想<|"prop1"val1,|>として与えられる.
  • スキーマがTabularSchema[]Tabularオブジェクト tab の場合,保存された特性の中には tab 全体に適用されるものも tab の各列に関係するものもある.
  • TabularSchema[]["prop"]は,表全体に関連する特性にアクセスするために使うことができる.次はその特性である.
  • "Columns"列の名前またはインデックスのリスト
    "ColumnKeys"列キーのリストまたはNone
    "ColumnTypes"列の要素型
    "KeyColumns"表の行を一意的に識別する列の集合
    "Backend"データをサポートするバックエンド
    "DefaultColumnBaseName"無名の列から自動的に名前付きの列を構築するために使われる接頭辞
    "ColumnProperties"列の全特性を含むリストまたは連想
    "Properties"全大域特性名のリスト
  • TabularSchema[schema,"globalprop"val]は,上記の表にスキーマが説明されているような大域的特性の変更に使うことができる.
  • TabularSchema[][col,"prop"]は,以下を含む列 col に関係する特性にアクセスする.
  • "ElementType"列の要素の型指定
    "Nullable"列に欠落項目を含めることができるかどうか
    "Properties"列レベルの全特性名のリスト
  • TabularSchema[schema,"columnprop"<|"col1"val1,|>]を使うと,上の表で概説した列レベルの特性のいくつかが変更できる.
  • TabularSchema[schema,<|"prop1",|>]の特性は与えられた順に設定される.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (3)

Tabularオブジェクトのスキーマを取得する:

スキーマから大域情報を抽出する:

列についての情報を抽出する:

与えられた列名と型があるTabularオブジェクトのスキーマを取る:

すべての列名を変更する:

単一の列の型を変更する:

TabularSchemaTabularの第2引数として使ってスキーマ情報を変えることができる:

スコープ  (19)

"ColumnKeys"  (6)

"ColumnKeys"を使って列の名前を設定する:

上記は,Tabularの第2引数で直接列キーを指定して行うこともできる:

特性"ColumnKeys"は,列キーがないTabularオブジェクトに対してはNoneを返す:

列キーの設定はNoneを使って解除できる:

これは,Tabularの第2引数で直接Noneを指定して行うこともできる:

"ColumnKeys"Automaticに設定することで列に自動的に名前が付けられる:

列に名前を付けるときは,不十分なキーが与えられていれば,他は自動的に命名される:

Tabularで直接列キーを指定しても同じことが起こる:

デフォルトの列の接尾辞は"DefaultColumnBaseName"を使って変更できる:

"ColumnTypes"  (2)

列の型を取得する:

これは以下に等しい:

列の型を変える:

特性"ColumnTypes"を使うこともできる:

以下は,その他の代替形式である:

"KeyColumns"  (4)

表形式のキー列を設定する:

表形式に列キーがない場合は,インデックスでキー列を設定することができる:

表形式に列キーがない場合,対応する特性の値はNoneになる:

重複がある列は,表形式の"KeyColumns"の値には使えない:

"Backend"  (3)

インメモリの表形式のバックエンド特性を取得する:

SQLにサポートされた表形式のバックエンド特性を取得する:

バックエンド特性は型の検証時に使われる:

新たに作成されたスキーマがバックエンドを指定しない可能性がある:

その場合は,型の検証は行えない:

バックエンドが指定されると,無効な型は拒否される:

"DefaultColumnBaseName"  (3)

列に自動的に命名するために使われるベース名を求める:

デフォルトのベース名を文字列に設定する:

デフォルトのベース名を拡張キーに設定する:

アウトオブコアTabular  (1)

TabularオブジェクトにToMemoryを適用しても,スキーマのほとんどの特性は変更されない:

異なるバックエンド間での表現が異なる可能性があるため,要素型は若干異なることがある:

アプリケーション  (1)

2つのTabularオブジェクトを取得する:

TabularSchemaがこれら2つのTabularオブジェクトについて同じかどうかチェックする:

上記の通りなので,これら2つのTabularオブジェクトはJoinを使って単一のTabularオブジェクトにすることができる:

結果のTabularSchemaは入力のそれに等しい:

特性と関係  (2)

TabularSchemaTabularの第2引数として使うことができる:

その他のすべての特性がデータから推測できる場合は,同じスキーマの省略形を使っても同じ結果が得られる:

TabularSchemaを使ってTabularオブジェクトの型が変更できる:

CastColumnsを使ってもできる:

Wolfram Research (2025), TabularSchema, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TabularSchema.html.

テキスト

Wolfram Research (2025), TabularSchema, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TabularSchema.html.

CMS

Wolfram Language. 2025. "TabularSchema." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/TabularSchema.html.

APA

Wolfram Language. (2025). TabularSchema. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TabularSchema.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2025_tabularschema, author="Wolfram Research", title="{TabularSchema}", year="2025", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/TabularSchema.html}", note=[Accessed: 15-January-2025 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2025_tabularschema, organization={Wolfram Research}, title={TabularSchema}, year={2025}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/TabularSchema.html}, note=[Accessed: 15-January-2025 ]}