TaggingRules
選択範囲に関連付ける文字列のリストを指定する選択範囲のオプションである.
詳細
- TaggingRulesは選択範囲に関する追加情報の保存方法を与える.この追加情報は,例えば他のプログラムでノートブックを処理するとき等に使える.1つ,またはそれ以上の文字列のリストで設定することができる.
- デフォルト設定のTaggingRules< >では,選択範囲に関連した追加情報はない.
- 一般に,構造化されたメタデータは"key"value の形式のキーを使って認識可能な小部分に分割される.次にAbsoluteCurrentValue[obj,{TaggingRules,"key"}]を使ってキーを個々にクエリすることができる.
- 高度に構造化されたデータを保存する上記とは別の方法に"key"<"key1"data1,"key2"data2,… >のようにキーの内部でサブキーを使うものがある.次にAbsoluteCurrentValue[obj,{TaggingRules,"key","subkey"}]でサブキーをクエリすることができる.サブキーは任意深度のそれ自身のサブキーを持つことができる.
- TaggingRulesは,セル,ノートブック,グローバルの各レベルで設定することができる.
- TaggingRules<key1val1,… >は,事実上,keyiをより一般的なスコープから継承された任意のキーと統合する.完全に統合されたキーと値の集合はAbsoluteCurrentValueで読むことができる.連想の代りにリストでキーと値を指定すると継承されたキーが無視される.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
セルレベルでTaggingRulesを適用する:
ネストした規則をTaggingRulesとして使用する:
CurrentValueを使って特定のTaggingRulesの値を参照する:
CurrentValueのサブセレクタを使ってネストした値を直接参照する:
スコープ (5)
基本的な用法 (3)
ノートブックレベルでTaggingRulesを適用する:
グローバルレベルでTaggingRulesを適用する:
TaggingRulesをそのデフォルト値に戻す:
CurrentValueはタギング規則のキーが存在しなければその値としてInheritedを返す:
継承 (2)
Associationとして指定されたTaggingRulesは継承された規則と統合される:
内側の値をリストとして指定すると継承された規則が無視される:
値がAssociationのときは,連想が統合される:
アプリケーション (1)
TaggingRulesはセルを繋ぐDynamicModule変数のように使うことができる:
テキスト
Wolfram Research (1999), TaggingRules, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TaggingRules.html (2021年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1999. "TaggingRules." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/TaggingRules.html.
APA
Wolfram Language. (1999). TaggingRules. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TaggingRules.html