TideData

TideData[spec]

ある場所における潮の特性または潮パラメータの集合を返す.

TideData[spec,prop]

ある場所についての指定された特性または示されている潮パラメータを返す.

TideData[spec,prop,datespec]

日付または日付の集合について,指定された特性の値を返す.

詳細とオプション

  • spec は,場所,検潮所,潮位のTimeSeries等がある.潮モード,平均潮位,標高に対応する連想キーでもよい.
  • 領域に股がる spec については,領域の中心を使って検潮所が決定される.
  • 検潮所には海岸沿いの物理的な検潮所と衛星データに由来する点格子についての潮の情報の両方が含まれる.
  • TideDataは,内陸の場所,河川,湖沼については正確な結果を与えない.
  • TimeSeries入力を分析して潮モードに対する最適合値が決定され,これがその後の計算に使用される.
  • 潮モードは振幅と位相の順序対として指定されなければならない.これが指定されていない場合は,潮モードが無関係であるとみなされる.
  • 振幅と潮位はQuantityオブジェクトとして指定することができる.数の場合,単位はフィートであると仮定される.
  • 位相は,Quantityオブジェクトまたは角度を示す数であると仮定される.
  • 分潮とその記号
  • "M2"M2主太陰半日周潮
    "S2"S2主太陽半日周潮
    "N2"N2主太陰楕率潮
    "K1"K1日月合成日周潮
    "M4"M4太陰1/4日周潮
    "O1"O1太陰日周潮
    "M6"M6太陰1/6日周潮
    "MK3"MK3浅海三分の一日周潮
    "S4"S4太陽1/4日周潮
    "MN4"MN4浅海四分の一日周潮
    "NU2"ν2主太陰出潮差
    "S6"S6太陽1/6日周潮
    "MU2"MU2さまざまな分潮
    "2N2"2"N2太陰楕円半日二次周潮l
    "OO1"OO1太陰日周潮
    "LAM2"λ2副太陰出差潮
    "S1"S1気象日周潮
    "M1"M1副太陰楕率潮
    "J1"J1小太陰楕率潮
    "MM"Mm太陰月周潮
    "SSA"Ssa太陽半年周潮
    "SA"Sa太陽年周潮
    "MSF"Msf日月合成半月周潮
    "MF"Mf太陰半月周潮
    "RHO"ρ太陰長日出差潮
    "Q1"Q1主太陰楕率潮
    "T2"T2主太陽楕率潮
    "R2"R2副太陽楕率潮
    "2Q1"2Q1楕円長円潮
    "P1"P1主太陰出差潮
    "2SM2"2SM2浅海半日周潮
    "M3"M3太陰1/3日周潮
    "L2"L2副太陰楕率潮
    "2MK3"2"MK3浅海1/3日周潮
    "K2"K2日月合成半日周潮
    "M8"M8浅海1/8日周潮
    "MS4"MS4浅海1/4日周潮
  • 場所は,度を単位とすると仮定される緯度と経度のペア,GeoPosition指定,あるいは地理座標を有するオブジェクトを表すと仮定されるEntityオブジェクトで指定することができる.
  • 場所固有の特性
  • "Coordinates"検潮所の座標
    "DateEstablished"検潮所の設立日
    "DateInstalled"検潮所の営業開始日
    "DateRemoved"使用されなくなった検潮所の閉所日
    "GreatDiurnalRange""MeanHigherHighWater""MeanLowerLowWater"の差
    "HighestWaterLevelOnStationDatum"最大記録潮位
    "LowestWaterLevelOnStationDatum"最低記録潮位
    "MeanDiurnalHighWaterInequality"満潮間の潮位差の平均
    "MeanDiurnalLowWaterInequality"干潮間の潮位差の平均
    "MeanDiurnalTideLevel""MeanHigherHighWater""MeanLowerLowWater"の平均
    "MeanHigherHighWater"1日の満潮の平均
    "MeanHighWater"満潮の平均
    "MeanLowerLowWater"1日の干潮の平均
    "MeanLowWater"干潮の平均
    "MeanSeaLevel"平均潮位
    "Position"場所の座標
    "Station"使用された検潮所Entity
    "StationDistance"使用された検潮所までの距離
    "StationName"使用された検潮所の名前
  • 計算された特性
  • "DurationOfFall"次の満潮から次の干潮までの間隔
    "DurationOfRise"次の干潮から次の満潮までの間隔
    "HighestAstronomicalTide"モデルに基づく,可能な予測された最も高い潮位
    "HighHighTide"1日で最も潮位が高い満潮の予測される時間と高さ
    "HighLowTide"1日で最も潮位が高い干潮の予測される時間と高さ
    "HighNeapTide"次の小潮の満潮の予測される時間と高さ
    "HighPerigeanSpringTide"次の近点の大潮の満潮の予測された時刻と高さ
    "HighSpringTide"次の大潮の満潮の予測される時間と高さ
    "HighTide"次の満潮の予測される時間と高さ
    "LowestAstronomicalTide"モデルに基づく,可能な予測された最も低い潮位
    "LowHighTide"1日で最も潮位が低い満潮の予測される時間と高さ
    "LowLowTide"1日で最も潮位が低い干潮の予測される時間と高さ
    "LowNeapTide"次の小潮の干潮の予測される時間と高さ
    "LowPerigeanSpringTide"次の近点の大潮の干潮の予測される時間と高さ
    "LowSpringTide"次の大潮の干潮の予測される時間と高さ
    "LowTide"次の干潮の予測される時間と高さ
    "LunatidalInterval"次の太陰潮から次の満潮または干潮までの間隔
    "TideType"潮汐運動の分類
    "WaterLevel"平均に対しての現在の潮位
  • 一般特性
  • "Elevation"高度
    "HarmonicAmplitudes"入力の分潮の振幅
    "HarmonicPhases"入力の分潮の位相
    "MeanTideLevel"平均潮位
  • 普遍分潮特性
  • "HarmonicNames"分潮名
    "HarmonicSpeeds"分潮の角速度
  • 潮位はすべて,検潮所の測地系または固定基本高度(多くの場合第1検潮柱の0点)と相対的に測定される.
  • datespec は,日付リストを使った特定の時間,DateObject,あるいはDateString形式の文字列として指定されなければならない.
  • datespec は,DateRange指定との互換性のために{start,end,increment}として指定することもできる.increment は,有効な任意のDateRangeの増分でよい.{start, end}datespec"Minute"の増分を使う.
  • 時刻は,ローカル時刻帯または指定場所の時刻帯で返される.
  • 結果は歴史的な測定値に基づいており,現在の天候や海面の変化は考慮しない.
  • オプションUnitSystemを使って結果の単位を制御することができる.次は,使用可能な設定である.
  • "Imperial"結果を帝国単位で返す
    "Metric"結果をメートル単位で返す

例題

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  (3)

次の満潮の時間と予測される高さを知る:

1ヶ月のうちの,最初の大潮の満潮を求める:

時間とともに変わる潮位をプロットする:

スコープ  (6)

使用可能な全特性を調べる:

特定の場所に使われる検潮所を求める:

検潮所がいつ設立されたのかを調べる:

その場所から検潮所までの距離を計算する:

平均的な満潮と干潮の差を調べる:

検潮所の特性を計算する:

GeoPositionに基づいた次の干潮の特性を求める:

特定の場所における潮を調べるために使われる,調和振幅と高調波位相を調べる:

分潮の集合に基づいて次の干潮を計算する:

オプション  (1)

UnitSystem  (1)

結果をメートル単位で返すか帝国単位で返すかを制御する:

UnitConvertを使っても,単位を変更することができる:

アプリケーション  (5)

月ごとの変動を歴史的および平均的な干満潮と比較する:

特定の検潮所の記録上最も極端な潮位と平均潮位を求める:

上記を月ごとの変動と比較する:

分潮が潮全体にどのように影響しているのかを調べる:

満潮が月相とどのように同調しているかを調べる:

東海岸の満潮の進行を観察する:

サンフランシスコ湾岸地域の潮の範囲を求める:

考えられる問題  (1)

内陸の場所については結果が得られない:

おもしろい例題  (2)

分潮の調和周期を可視化する:

デイトナ(Daytona)ビーチにおける分潮それぞれの振幅とその周期を調べる:

正午の潮位の分布を19年の期間で調べる:

Wolfram Research (2017), TideData, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TideData.html (2019年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2017), TideData, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TideData.html (2019年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2017. "TideData." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/TideData.html.

APA

Wolfram Language. (2017). TideData. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TideData.html

BibTeX

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BibLaTeX

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