UpValues
UpValues[f]
シンボル f に定義されたすべての上向きの値(g[…,f[…],…]についての値)に対応する変換規則のリストを与える.
UpValues["symbol"]
"symbol"という名前のシンボルが存在する場合に,このシンボルについて定義されたすべての上向の値に対応する変換規則のリストを与える.
詳細とオプション
- UpValues[f]は g[…,f,…]に相当する規則も与える.
- 式を評価する際,マッチする上向きの値はマッチする下向きの値の前に適用される. »
- 関数に属性HoldAllCompleteがあるなら,上向きの値は関数本体を入力する前には適用されない. »
- UpValuesは,通常,UpSet,UpSetDelayed,TagSetあるいはTagSetDelayedを使って定義される.
- UpValues[f]=list の形式の割当てをすることで f に上向きの値を指定することができる.
- UpValuesで返されるリストはHoldPattern[lhs]:>rhs 形式の要素を持つ.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (1)
スコープ (3)
特性と関係 (7)
値の定義には即時割当てと遅延割当てのどちらを使うこともできる:
HoldPatternは規則をそれ自身の定義から保護するのに使われる:
指定されたシンボルが存在しない場合,UpValues["sym"]はメッセージを出す:
DefinitionとInformationは上向きの値を表示するがそれらを値として返しはしない:
UpValuesはプログラムで使うことができる値を返す:
マッチする上向きの値は,評価で下向きの値をマッチングする前に使用される:
g についての上向きの値は f についての下向きの値の前に使われる:
たとえ関数に属性HoldAllがあっても,上向きの値は評価中に適用される:
関数に属性HoldAllCompleteがある場合は,上向きの値は適用されない:
テキスト
Wolfram Research (1991), UpValues, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/UpValues.html (1996年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1991. "UpValues." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 1996. https://reference.wolfram.com/language/ref/UpValues.html.
APA
Wolfram Language. (1991). UpValues. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/UpValues.html