Update

Update[symbol]

シンボルに結合された値に影響を及ぼす可能性のある隠された変更がなされたことをWolfram言語に知らせる.

Update[]

すべてのシンボルの値が影響を受ける可能性のあることを指定する.

詳細

  • Updateは,Wolfram言語の内部の最適化特性を操作する.実際にはほとんど発生しないような特殊な状況を除いて,これを呼び出す必要はない.
  • 特殊な状況とは,あるシンボルの値の変更がConditionのテストの結果によって他のシンボルの値に影響が及ぼされる可能性がある場合を指す.このような場合,影響を受けると考えられるシンボルにUpdateを使用する必要がでてくる可能性がある.
  • Updateを使用しても,間違った結果が与えられることはないが,システムの演算を遅くすることになる.

例題

  (1)

f に依存する値が必ず正しく返されるようにする:

t の値は f の定義に依存する:

今度は f が依存する g の値を変更する:

それでも t の値は g が変更されるまでは正しかった f の古い値に依存している:

しかし f[]の値は変わった:

変更が f に依存する値に影響したことをWolfram言語に伝える:

これで返される t の値も予想通りになった:

Wolfram Research (1988), Update, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Update.html.

テキスト

Wolfram Research (1988), Update, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Update.html.

CMS

Wolfram Language. 1988. "Update." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/Update.html.

APA

Wolfram Language. (1988). Update. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Update.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_update, author="Wolfram Research", title="{Update}", year="1988", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Update.html}", note=[Accessed: 22-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_update, organization={Wolfram Research}, title={Update}, year={1988}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/Update.html}, note=[Accessed: 22-November-2024 ]}