"Complex128" (コンパイルタイプ)

"Complex128"

IEEE倍精度の実部・虚部の原子型指定子を持つ複素数を表す.

詳細

  • "Complex128"Typedおよび型を指定する関連した構造で使うことができる.
  • "ComplexReal64"と"Complex128"は同じ型を記述する.

特性

  • "Complex128"が持つ実部および虚部の値は,-16^^.FFFFFFFFFFFFF8*^256から16^^.FFFFFFFFFFFFF8*^256の範囲である.

変換

    式から

  • Realの実部と虚部を持つ適切な大きさのComplex式は,"Complex128"型のコンパイル要素に変換することができる.
  • 式へ

  • "Complex128"型のコンパイル要素はRealの実部と虚部を持つComplex式に変換することができる.
  • 算術演算

  • 整数と実数は,二項算術演算で結合されると,自動的に"Complex128"要素に昇格する.

ランタイムエラー

    オーバーフロー

  • "Complex128"はオーバーフローする操作で使われると,ランタイムエラーを与えることがある.

例題

  (2)

"Complex128"CompiledCodeFunctionの入力および出力として使うことができる:

関数を実行している間に,オーバーフローによりエラーが生じる.計算は終了され,メッセージが出力される.結果を計算するためにWolfram Engineが使われる: