"UnsignedInteger128" (コンパイルタイプ)

"UnsignedInteger128"

128ビットの符号なし機械整数原子型指定子を表す.

詳細

  • "UnsignedInteger128"Typedおよび型を指定する関連した構造で使うことができる.
  • "UnsignedInteger128"型の整数は,機械整数の式よりも範囲が広く,ソフトウェア整数の式よりも速く計算を行う.

特性

  • "UnsignedInteger128"が持つ値は,0から2128-1の範囲である.

変換

    式から

  • 適切な大きさのInteger式は,"UnsignedInteger128"型のコンパイルコード要素に変換することができる.
  • 式へ

  • "UnsignedInteger128"コンパイル要素はInteger式に変換することができる.
  • 算術演算

  • "UnsignedInteger128"コンパイル要素は,二項算術演算で結合されると,自動的に実数要素あるいは複素数要素に昇格する.
  • "UnsignedInteger128"より小さい型のコンパイル要素は,二項算術演算で結合されると,自動的に"UnsignedInteger128"に昇格する.
  • "Integer128"コンパイル要素は,二項算術演算で結合されると,自動的に"UnsignedInteger128"要素に昇格する.

ランタイムエラー

    オーバーフロー

  • "UnsignedInteger128"はオーバーフローする操作で使われると,ランタイムエラーを与えることがある.

例題

  (4)

"UnsignedInteger128"は入力およびCompiledCodeFunctionの出力として使うことができる:

関数を実行している間に,オーバーフローによりエラーが生じる.計算は終了され,メッセージが出力される.結果を計算するためにWolfram Engineが使われる:

"UnsignedInteger128"引数は,実数と組み合されると自動的に昇格する:

"UnsignedInteger128"引数がストレージサイズの小さい整数と組み合されると,小さい方の型は自動的に昇格する:

同じストレージサイズの符号付き整数が"UnsignedInteger128"と組み合されると,自動的に昇格する:

"UnsignedInteger128"を使った計算は機械整数の式の大きさを超えた整数を扱うことができる:

結果は機械整数の式ではなかった: