MGF (.mgf)

予備知識

    • WolframシステムのMGFビットマップ形式.Wolframシステムのユーザインターフェースによりラスタ画像を格納するのに使われる.
    • MGFは Mathematica Graphics Formatの頭文字である.
    • バイナリ形式.
    • 色チャンネルに対して8ビットの解像度のRGBラスタとして単一の画像を格納する.

ImportとExport

  • Import["file.mgf"]はMGFファイルをインポートして画像を返す.
  • Export["file.mgf",expr]は画像,グラフィックス,他の任意の式をMGFラスタ画像としてエキスポートする.
  • Wolfram言語のグラフィックスや任意の式をMGFにエキスポートすると,結果の画像はその表示形式と同じラスタサイズとなる.
  • 画像オブジェクトはデフォルトでそれぞれのラスタサイズでエキスポートされる.
  • MGFはラスタ画像形式であるので,エキスポートされるとき,すべてのフォントはラスタ化される.
  • Import["file.mgf",elem]は指定された要素をMGFファイルよりインポートする.
  • Import["file.mgf",{elem,suba,subb,}]はサブ要素をインポートする.
  • Import["file.mgf",{{elem1,elem2,}}]は複数の要素をインポートする.
  • インポート形式はImport["file", "MGF"]またはImport["file",{"MGF",elem,}]と指定できる.
  • Export["file.mgf",expr,elem]expr が要素,elem を指定するものとして扱うことにより,MGFファイルを作成する.
  • Export["file.mgf",{expr1,expr2,},{{elem1,elem2,}}]では,それぞれのexpri が対応するelemiを指定するものとして扱われる.
  • Export["file.mgf",expr,opt1->val1,]expr を特別の値を持つオプションが指定されたものとしてエキスポートする.
  • Export["file.mgf",{elem1->expr1,elem2->expr2,},"Rules"]は規則を使い,エキスポートされる要素を指定する.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "Cell"画像を表しているノートブックCell
    "Graphics"Graphicsオブジェクトとして与えられるラスタ画像
    "Image"画像オブジェクト
  • ImportExportはデフォルトでMGFに"Image"要素を使う.

オプション

例題

  (1)

任意のグラフィックスをMGF形式にエキスポートする:

新しくできたMGFファイルをグラフィックスとしてインポートする: