OSM (.osm)

予備知識

    • ベクターマップ形式.
    • マップレンダリング用のベクタージオプリミティブを保存および配布するために一般的に使用される.
    • XMLベースのテキスト形式.PBFをベースとしたバイナリ形式も利用可能である.
    • "ノード"(点),"道"(接続),"関係"(特性)の形式でデータを保存する.
    • OSMはOpenStreetMapから派生した接頭語である.
    • OpenStreeMapプロジェクトによって開発された.

Import

  • Import["file.osm"] は指定されたファイルに格納されているベクタージオプリミティブに関連付けられたデータをインポートする.
  • Import["file.osm",elem]はOSMファイルから指定された要素をインポートする.
  • Import["file.osm",{{elem1},{elem2},}}] は複数の要素をインポートする.
  • インポートするファイルの形式は Import["file","OSM"] または Import["file",{"OSM",elem,}]で指定できる.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと:
  • Importファイルからインポートする
    CloudImportクラウドオブジェクトからインポートする
    ImportString文字列からインポートする
    ImportByteArrayバイト配列からインポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "Data"各レイヤーのグラフィックスプリミティブ
    "Graphics"単一のグラフィックスオブジェクトにまとめた全てのレイヤー
    "GraphicsList"OSMアーカイブのレイヤーを表すグラフィックのリスト
  • Import はデフォルトでOSM形式に "Graphics" 要素を使用する.
  • Import["file","Data"]{layer1,layer2,} .という形式の式を返す.個々のレイヤーは幾何を表すルールのリストと,その特徴に関連付けられた数値およびテキストの情報として提供される:
  • メタ情報要素:
  • "LayerNames"文字列のリストとして与えられるすべてのレイヤーの名前
    "LayerTypes"各レイヤーを構成するグラフィックスプリミティブ
    "SpatialRange"地理座標の範囲.通常は10進度で指定される.
  • ファイルで使用されている測地系と準拠楕円体を表す要素:
  • "CoordinateSystem"ファイルで使用される座標系の名前
    "Datum"測地系
    "SemimajorAxis"準拠楕円体の長半径
    "SemiminorAxis"準拠楕円体の短半径
    "InverseFlattening"楕円体の逆平坦化
    "LinearUnits"座標系単位
  • 地理投影法とそのパラメータを指定する要素:
  • "Projection"投影法の名前とパラメータ
    "Centering"投影の原点を定義する緯度と経度
    "StandardParallels"標準緯線
    "CentralScaleFactor"中央子午線または投影の中心での倍率
    "GridOrigin"中央緯線と子午線のグリッド座標 {n,e}
    "ProjectionName"使用される投影のWolfram言語標準名
    "ReferenceModel"どの準拠球または準拠楕円体を使用するか
  • ファイルから低レベルのメタ情報にアクセスする:
  • "CoordinateSystemInformation"ファイルに保存されている座標系の生パラメータ
  • 地理投影法の詳細情報についてはGeoProjectionData のページを参照のこと.

オプション

例題

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  (1)

OSMファイルから全てのレイヤーをインポートする:

スコープ  (1)

測地系とレイヤー名のリストを同時にインポートする:

Import要素  (21)

利用できる要素  (1)

利用できるインポート要素のリスト:

データ表現  (3)

完全なデータ集合をインポートする:

グラフィックスプリミティブの完全な集合をインポートし,GeoGraphicsを使ってそれらを表示する.これがデフォルトである:

"Graphics" はデフォルトの要素である:

さまざまなジオプリミティブのリストをインポートする.ここでは,点,線,複数の線,多角形がある:

メタデータ  (3)

レイヤーのリストをインポートする:

各レイヤーの幾何学的タイプをインポートする:

測地境界を {{latmin,latmax},{lonmin,lonmax}}の形式にインポートする:

測地系と準拠楕円体  (6)

地理座標系の名前.Noneは投影されていないデータを表す:

測地系の名前:

測地系の準拠楕円体の長半径の長さ:

測地系の準拠楕円体の短半径の長さ:

測地系の準拠楕円体の逆平坦化:

地理座標の単位:

地理投影法  (7)

地理投影法の名前とパラメータ.Noneは非投影データであることを表す:

地理投影のセンタリング. Noneは非投影データであることを表す:

地理投影法の標準緯線 (存在する場合):

地理投影の中心縮尺係数:

地理投影のグリッド原点:

地理投影の名前:

地理投影の参照モデル:

低レベルのメタ情報  (1)

WKT仕様を使った地理参照システムに関する情報:

アプリケーション  (1)

OSMファイルから幾何データを抽出する:

幾何プリミティブの1つを選択する:

地図上にそれらのプリミティブを表現する: