SCT (.sct)

予備知識

    • Scitex CT形式.
    • ラスタ画像ファイル形式.
    • プリプレス画像化アプリケーションに使用される.
    • SCTはScitex Continuous Toneの頭字語である.
    • バイナリ形式.
    • チャンネルごとに8ビットの解像度でRGB,CMYK,あるいはグレースケールビットマップとして画像を保持する.
    • アルファチャンネルはサポートしない.
    • HP Scitexによって開発,管理されている.

ImportとExport

  • Import["file.sct"]はSCTファイルをインポートし,画像を返す.
  • Import["file.sct",elem]は指定された要素をSCTファイルからインポートする.
  • インポートの形式はImport["file","SCT"]またはImport["file",{"SCT",elem,}]で指定することができる.
  • Export["file.sct",expr]はグラフィックスやその他の画像としての任意の式を画像としてSCTファイルにエキスポートする.
  • Wolfram言語のグラフィックスまたは任意の画像の式をSCTにエキスポートすると,結果の画像はその表示形式と同じラスタサイズとなる.
  • 画像オブジェクトはデフォルトでそれぞれのラスタサイズでエキスポートされる.
  • SCTはラスタ画像形式なので,すべてのフォントはエキスポートの際にラスタライズされる.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "Data"色の値の配列
    "Graphics"画像を表すGraphicsオブジェクト
    "Image"Imageオブジェクトとして与えられるラスタ画像
  • ImportExportはデフォルトで"Image"要素をSCTファイルに使用する.
  • 詳細なImport要素:
  • "BitDepth"ファイルの各色チャンネルを表すのに使用されるビット数
    "Channels"ファイルで使用される色チャンネルの数
    "ColorSpace"ファイルで使用される色符号化
    "ImageResolution"ファイル内で指定された画像解像度
    "ImageSize"ラスタ次元
    "Summary"ファイルの概要

オプション

例題

  (3)

以下ではSCTの例題ファイルを読み取り,それをGraphicsとして描画する:

これでメタ情報の要素をファイルからインポートする:

画像の概要:

画像をSCTにエキスポートする: