WL (.wl,.m)

予備知識

    • MIMEタイプ:application/vnd.wolfram.wl,application/vnd.wolfram.mathematica.package
    • Wolfram言語パッケージのソース形式.Wolfram言語のプログラム,パッケージ,データの保存と交換に使用される.
    • プレーンASCIIテキスト形式.Wolfram言語の式をInputFormで保存する.
    • プログラムコード,数値およびテキストのデータ,2Dのラスタ画像とベクター画像,3D図形,サウンド,その他のデータを表すことができる.
    • 1988以降,Wolfram Researchによって開発された.

ImportとExport

  • Import["file.wl"]はWolfram言語パッケージを読み込み,その中で各式を評価し,最後のものを返す.
  • Export["file.wl",expr]は1つの式をパッケージソースファイルにエキスポートする.
  • Wolfram言語はパッケージソースファイルに常にCharacterEncoding->"ASCII"を使用する.
  • Import["file.wl",elem]はパッケージソースファイルから指定の要素をインポートする.
  • Import["file.wl",{elem,suba,subb,}]はサブ要素をインポートする.
  • Import["file.wl",{{elem1,elem2,}}]は複数の要素をインポートする.
  • インポート形式はImport["file","WL"]またはImport["file",{"Package",elem,}]で指定できる.
  • Import["file.wl"]Get["file.wl"]に等しい.
  • Export["file.wl",expr,elem]expr が要素 elem を指定しているとしてWolfram言語ソースファイルを作成する.
  • Export["file.wl",{expr1,expr2,},{{elem1,elem2,}}]は各 expri が対応する elemi を指定しているとして扱う.
  • Export["file.wl",expr,opt1->val1,]は指定のオプション要素が指定の値を持つとして expr をエキスポートする.
  • Export["file.wl",{elem1->expr1,elem2->expr2,},"Rules"]は規則を使ってエキスポートする要素を指定する.
  • 複数の式はPut[expr1,expr2,,"file.wl"]を使ってエキスポートできる.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

ノートブックインターフェース

  • ノートブックフロントエンドでは,ノートブックは「別名で保存を使ってWolfram言語パッケージとしてエキスポートできる.

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • Import要素:
  • "ExpressionList"すべての式を評価し,その結果をリストとして返す
    "Get"すべての式を読み取って評価し,最後の式を返す
    "HeldExpressions"未評価の式のリスト
    "InactivatedExpressions"非アクティブ化された式のリスト
    "ExprStructs""ExprStruct" データ構造のリスト
    "Comments"コードコメント
  • ImportはWolfram言語のパッケージファイルにデフォルトで"Get"要素を使用する.

オプション

例題

  (4)

サンプルファイルで使用可能なImport要素を示す:

このファイルから未評価の式をインポートする:

すべての式をインポートし,Inactivateを適用する:

パッケージからInactive形式の最初の式だけをインポートする:

任意の式をパッケージ形式でエキスポートする:

前の出力をインポートする:

式を"ExprStruct"データ構造へインポートする:

未評価の形式でホールドされている: