MathLMの起動

WindowsでMathLMを起動する

MathLMを手動で起動する

MathLMは一旦インストールされると,マシンが再起動するたびにデフォルトで自動的にスタートする.MathLMの手動での起動/終了は,下記の手順で行う.
以下の手順では,MathLMはデフォルトのC:\Program Files\Wolfram Research\MathLMにインストールされているものと想定する.

WindowsでMathLMを起動する

1.  「コントロールパネル」を開く(Windowsのスタートメニューから設定 コントロールパネルを選ぶ).

2.  「管理ツール」フォルダにある「サービス」アイコンをダブルクリックする.サービスの設定を変更するためには,管理者権限が必要である.

3.  サービスのリストの中からWolfram License Managerを選ぶ.

4.  サービス名をダブルクリックしてプロパティダイアログボックスを開き,開始ボタンをクリックする.

あるいは,「コマンドプロンプト」ウィンドウで,コマンドnet start mathlmを実行する.

WindowsでMathLMを終了する

1.  「コントロールパネル」または「管理ツール」フォルダにある「サービス」アイコンをダブルクリックする.サービスの設定を変更するためには,管理者権限が必要である.

2.  サービスのリストの中からWolfram License Managerを選択する.

3.  サービス名をダブルクリックしてプロパティダイアログボックスを開き,閉じるをクリックする.

あるいは,「コマンドプロンプト」ウィンドウで,コマンドnet stop mathlmを実行する.

MathLMを自動的に起動する

通常,インストーラはMathLMをサービスとしてマシンにインストールする.つまり,MathLMはマシンが再起動するたびに自動的にスタートする.マシンが再起動したときにMathLMがスタートするようにするかどうかの設定は,手動で変更することができる.
以下の手順ではMathLMがデフォルトのC:\Program Files\Wolfram Research\MathLMにインストールされているものと想定する.

Windowsマシンが再起動するたびにMathLMが起動するようにする

1.  「コマンドプロンプト」ウィンドウを開く(Windowsのスタートメニューからプログラム アクセサリ コマンドプロンプトを選ぶ).

2.  cdコマンドを使ってディレクトリをC:\Program Files\Wolfram Research\MathLMに変更する.スペースを含むディレクトリ名の前後には,忘れずダブルクォートを使う.

3.  .\mathlm -installを実行する.

MathLMがすでにサービスとしてインストールされていても,それが無効になっていた場合には, 以下の手順で再びこれを有効にすることができる.

4.  「コントロールパネル」または「管理ツール」フォルダにある「サービス」アイコンをダブルクリックする.サービスの設定を変更するためには,管理者権限が必要である.

5.  サービスのリストの中からWolfram License Managerを選び,ダブルクリックする.

6.  現れたダイアログボックスで,スタートアップの種類自動にする.

7.  OKをクリックしてダイアログボックスを閉じる.

マシンを再起動しなくてもMathLMの起動/終了が可能である.MathLMサービスは起動しても何も表示されないが,起動に失敗した場合はオペレーティングシステムにより報告される.

Windowsマシンが再起動してもMathLMが起動しないようにする

1.  「コントロールパネル」または「管理ツール」フォルダにある「サービス」アイコンをダブルクリックする.サービスの設定を変更するためには,管理者権限が必要である.

2.  サービスのリストの中からWolfram License Managerを選び,ダブルクリックする.

3.  現れたダイアログボックスで,スタートアップの種類無効にする

4.  OKをクリックしてダイアログボックスを閉じる.

あるいは,「コマンドプロンプト」ウィンドウでコマンド.\mathlm -uninstallを実行する.これにより「サービス」リストからMathLMが削除される.

LinuxとMacでMathLMを起動する
LinuxでMathLMを起動するためには,root権限が必要である.MacでMathLMを起動する場合は,管理者権限が必要である.
MathLMは,「コマンドラインオプション」にリストしてあるコマンドラインオプションを使って,いつでも手動で起動できる.しかし,システムが再起動したときにMathLMが自動的に起動するよう設定するのが一般的である.

LinuxでMathLMを自動的に起動する

このように設定するためには,以下の行を含む新しいスタートアップスクリプトを作成するか,既存のシステムのスタートアップスクリプトに以下の行を追加する.
MathLMコマンドラインオプション
次はMathLMのコマンドラインオプションである.
-foreground
MathLMをフォアグラウンドに置いた状態で,サーバメッセージをstdoutに出力する
-help
すべてのコマンドラインオプションとMathIDのリストを出力する
-language lang
サーバメッセージをどの言語で表示するかを指定する
-localtime
サーバメッセージにGMT(グリニッジ標準時)の代りに現地時間を使う
-logfile file
サーバメッセージを指定されたログファイルに書き出す
-logformat string
サーバメッセージの表示のための形式を指定する
-loglevel n
サーバメッセージの情報量のレベルを指定する
-mathid
MathLMを起動しているマシンのMathIDを出力する
-noremotemonitor
MonitorLMを使ったリモートでのMathLMの監視ができないよう指定する
-pwfile file
どのファイルのWolframシステムパスワードを検索するかを指定する
-restrict file
Mathematicaライセンスの割り当て方を記述したポリシーファイルを指定する
-timeout n
指定された時間後に中断されているライセンスを返す
-trfile file
エラーメッセージのテキストの代替テキストを定義するファイルを指定する
mathlmコマンドラインオプション
次のコマンドラインオプションは上に加えLinuxとMacで使うことができる.
-syslog
syslogdにログメッセージを書き込む
LinuxとMacに特定のmathlmコマンドラインオプション
次のコマンドラインオプションはWindowsで使うことができる.
-install
MathLMをサービスプログラムとしてインストールし,自動的にサービスを開始する
-uninstall
現在起動中のすべてのMathLMプロセスを中止し,サービスのリストからMathLMを削除する
Windowsに特定のmathlmコマンドラインオプション
-installを指定すると,与えられた引数はすべてサービスの一部として保存され,自動的にMathLMを起動するときに使われる.
-languagelang に可能な値はEnglish,French,German,Japaneseである.
-loglevelの4レベルの情報量は以下の通りである.
1
サーバのスタートアップ/シャットダウンエラーを報告し,スタートアップの成功メッセージを出力する
2
レベル1に加え,すべてのランタイムエラーのメッセージ
3
レベル2に加え,すべてのライセンスの動作,プロセスIDやソケット番号に関連するスタートアップメッセージ
4
3に加え,デバッグ情報とすべてのライセンスのトランザクションのライセンス表
-loglevelの情報量レベル
-foregroundが指定されている場合,デフォルトの情報量レベルは4に設定される.
-logfile-loglevelなしで指定されている場合,デフォルトのレベルは3に設定される.
-loglevelがレベルなしで指定されていたら,デフォルトのレベルは4に設定される.
ログメッセージのデフォルト形式はW3CのCommon Logfile Formatである.MathLMログファイルはImportの"ApacheLog"形式を使ってインポートすることができる.

注:Windowsでは,スラッシュ(/)またはダッシュ(-)を使ってオプションを示すことができる.