NDSolveの"FixedStep"法
はじめに
固定刻み幅を使って数値積分を実行すると便利なことがよくある.
例えば,"DoubleStep"や"Extrapolation"等のメソッドはさらに正確なメソッドを得るために,適応刻み幅を容認する誤差推定値と解とを組み合せる前に,一連の固定刻み幅による積分を実行する.
"FixedStep"法を使うと,固定刻み幅を使って1ステップの積分法が実行できる.
以下のようにして,例題のパッケージと効用関数のパッケージをロードする.
例題
積分区間に依存する刻み幅の絶対区間は,MaxStepFractionオプションが提供する.
MaxStepFractionのデフォルト値は1/10なので,この例題の刻み幅は積分区間の10分の1が境界となる.これで1/20という一定の刻み幅を使うようになる:
MaxStepFractionの値を別の値に設定すると,積分区間への刻み幅の依存性が緩和されたり,完全になくなったりすることがある: