ノートブック型インターフェース
ユーザのコンピュータが完全にグラフィカルなインターフェースを使ってれば,WolframシステムのアイコンをダブルクリックすることでWolframシステムを起動することができる.また,テキスト表示型のオペレーティングシステムの場合は,コマンドWolframNBをタイプすることでWolframシステムを起動することができる.
アイコンまたはスタートメニューを使う | Wolframシステム起動のためのグラフィカルな操作 |
mathematica | Mathematica起動のためのシェルコマンド |
テキストの最後にShift+Enterキーを押す | Wolfram言語の入力を行う(キーボードによってはShift+Enterキー) |
終了メニューを選択 | Wolframシステムを終了させる(システムによってはQuit) |
Wolframシステムが起動すると,点滅するカーソルのある空白のノートブックが表示される.すぐそれにタイプし始めることができる.Wolfram言語はデフォルトで,タイプされたテキストを入力として解釈する.Wolframシステムの入力はノートブックから行うことができる.入力の記述を終えたなら,Shift+Enterを押し(Shift+EnterはShiftキーを押したままでEnterを押す)Wolfram言語に入力を処理するよう命じる.コンピュータシステムのグラフィカルインターフェースに標準の編集機能を使い入力を作成してもよい.長くなる入力は数行に分けて行っても構わない.入力を終えたことをWolframシステムに伝えるには,Shift+Enterを押す.数値キーパッド付きのキーボードを使用している場合は,Shift+Enterキーの代りに数値キーパッドのEnterキーを使用することができる.
ノートブックからWolfram言語へ入力を送ると,入力には,In[n]:=の形の入力行番号が付けられる.また,処理が終り結果が出力されると,今度は出力の左側にOut[n]=の形で出力番号が付けられる.ラベルは自動的に加えられる.
ノートブックは,Wolframシステムフロントエンドの一部である.また,カーネルは,ユーザの入力した式を計算する部分である.カーネルは,フロントエンドが動作するのと同じコンピュータ上であっても,また,ネットワークで接続されたリモートコンピュータ上であっても動作可能である.カーネルは,計算処理の要求が実際にあるまで起動しないことがある.
このドキュメントが表示されている組込みのWolfram言語ドキュメントセンター(ヘルプ ▶ ドキュメントセンター)自身もWolframシステムノートブックの一例である.変更された例題や新たに入力された式をその場で実行することができる.
Wolframシステムを終了するには,ノートブック型インターフェースのメニューから終了を選択する.