セルの操作

Wolframシステムのノートブックは一連のセルにより構成されている.セルの階層はノートブックの外観を指定するためだけでなく,ノートブックの情報を整理するための構造としての役割を果たす.
フォント,色,スペース,セルの外観に関するその他の特徴はスタイルシートを使って制御する.ノートブックのスタイルシートに関連付けられたさまざまなセルの種類は,書式 スタイルで見ることができる.Wolframシステムにはカラーおよび白黒のスタイルシートが付属しており,これらはすべて書式 スタイルシートメニューにリストされている.

新しいセッション

Wolframシステムを最初に起動すると,点滅するカーソルを含む空のノートブックが表示される.そこにすぐにタイプを開始することができる.

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挿入点はセル挿入バー(黒くて小さいカーソルを含む,ノートブックを水平に横切る灰色の実線)で示される.セル挿入バーは手でタイプするにしてもプログラムで入力されるにしても,新規セルが生成される場所である.挿入バーの位置を設定するためには,ノートブック上をクリックする.

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新しいセルの作成

ポインタが水平になるところまで移動する.
クリックするとセル挿入バーが現れるので,入力を始める.デフォルトでは,新しいセルはWolframシステムの入力セルである.

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一般的なテキスト用の新しいセルの作成

ノートブックをクリックしてセル挿入バーを出す.書式 スタイル Textを選択するか,キーボードショートカットのMod1+7を使う.
入力を始めるとテキストセルのブラケットが現れる.

セルスタイルの変更

セルブラケットをクリックして選択する.ブラケットがハイライトされる.

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書式 スタイルから希望のスタイルを選択する.セルには直ちに変更が反映される.

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0から 9までの数字キーのひとつとMod1を同時に押して,スタイルを選ぶこともできる.
ウィンドウ ツールバー ルーラーでノートブックの上部にルーラーが表示される.

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グループ化されたセルを閉じる

一番外側のセルブラケットをダブルクリックする.

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グループが閉じられると,デフォルトでグループの先頭のセルだけが表示される.グループブラケットは,底部の三角形の旗で示される.

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セルグループが閉じたときに表示されるセルを指定するためには,そのセルを選び,ダブルクリックしてグループを閉じる.セルグループ内に表示指定されたセルが含まれている場合は,閉セルブラケットの上部と下部に三角の旗が付く.表示指定のセルがセルグループの最後にある場合は,閉セルブラケットの上部のみに三角の旗が付く.

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グループ化されたセルを開く

閉グループのセルブラケットをダブルクリックする.

ノートブックの印刷

ファイル 印刷を選択する.ノートブックのスタイルは自動的に印刷用に最適化される.

ノートブックの外観の変更

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書式 スタイルシートを選ぶ.メニューからスタイルシートを選ぶ.ノートブックのセル全部が新しいスタイルシートの定義に従って変わる.

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書式 スタイルシートの編集を使うと,Wolframシステムノートブック用のスタイルシートがカスタマイズできる.
ノートブックに加えた変更がセルグループの開閉のみである場合は,そのままノートブックを閉じようとしても,フロントエンドはこの変更を保存したいかどうか尋ねない.この変更を保存したい場合は,ノートブックを閉じたりWolframシステムを終了したりする前にファイル 保存を使う.
ノートブックを閉じる際はタイトルバーのクローズボタンをクリックする.変更を保存するかどうかを尋ねるダイアログボックスが表示される.
Windowsではノートブックを閉じる際に変更を保存するかどうかを尋ねるダイアログボックスを表示したくない場合は,Shiftキーを押しながらクローズボックスをクリックする.