ComputationalGeometry`
バージョン10では,ComputationalGeometryパッケージのすべての機能がWolframシステムに組み込まれている.
ComputationalGeometryには,幾何学分野に便利な多数の関数が含まれている.この機能のネイティブな実装がWolframシステムに組み込まれた.
ComputationalGeometryパッケージの領域は点のリスト{{x1,y1},{x2,y2},…}によって指定される.Wolframシステムでは,MeshRegionは座標{{x1,y1},{x2,y2},…}のメッシュセルの集合によって指定される領域を生成する.このメッシュオブジェクトはメッシュのプロットとしてノートブックに表示され,関数を使って操作することができる.Wolframシステムの機能の概要については幾何学的計算のガイドページに記載されている.
WolframシステムにおけるComputationalGeometry関数およびそれに対応する等価の関数の全リストは以下の通りである.
ComputationalGeometry | Wolfram 言語の組込み関数 |
BoundedDiagram[{b1,b2,…},{p1,…}] | VoronoiMesh[{p1,p2,…},{b1,b2,…}] |
ConvexHull[{p1,p2,…}] | ConvexHullMesh[{p1,p2,…}] |
ConvexHullArea[{p1,p2,…}] | Area[reg] |
ConvexHullMedian[{p1,p2,…}] | Mean[MeshCoordinates[reg]] |
DelaunayTriangulation[{p1,p2,…}] | DelaunayMesh[{p1,p2,…}] |
DiagramPlot[{p1,p2,…}] | VoronoiMesh[{p1,p2,…}] |
PlanarGraphPlot[{p1,p2,…}] | DelaunayMesh[{p1,p2,…}] |
Ray[p1,p2] | InfiniteLine[{p1,p2}] |
TileAreas[{p1,p2,…}] | Area[reg] |
TriangularSurfacePlot[{p1,p2,…}] | DelaunayMesh[{p1,p2,…}] |
VoronoiDiagram[{p1,p2,…}] | VoronoiMesh[{p1,p2,…}] |
Wolframシステムの機能の概要については幾何学的計算のガイドページをご覧いただきたい.