GUIKitで提供されていた機能は,組込みのWolfram言語にネイティブのインターフェース構造およびコントロール関数で利用できるようになった.

スコープ

ウィジェット参照のスコープ

ユーザインターフェース定義内に作られたウィジェットは,スクリプトコードやその他のウィジェットから容易に検索できるように名前を付けてオブジェクトレジストリに登録することができる.完全なインターフェース定義も他の定義内で,またウィジェット参照へのスコープアクセスの問題が起ったときに再利用することができる.次は,ウィジェット参照を使う場合に留意したい,設計に関連する2つの問題点である.

スクリプトのスコープ

Scriptブロックは,一般にインターフェース定義内で使われ,インターフェースウィジェットの状態を動的に変化させ,Wolfram言語プログラミング関数を定義し,ウィジェットからWolfram言語関数の呼出しにイベントをバインドする.これにはWolfram言語カーネルとスクリプトコードが同時に実行されている複数のインターフェース定義が含まれるので,スクリプトコードのスコープとそのカーネルコンテキスト使用についての疑問が起る.次はScriptコードブロックを開発する際に留意したい,いくつかの設計上の問題である.