GUIKitで提供されていた機能は,組込みのWolfram言語にネイティブのインターフェース構造およびコントロール関数で利用できるようになった.
スタンドアロンJavaアプリケーション
GUIKit`パッケージは,J/Link がJavaアプリケーション環境内でも使えるという事実を利用して,Wolfram言語で強化されたユーザインターフェースをスタンドアロンのJavaアプリケーションに提供するために使うこともできる.GUIKit.jar: com.wolfram.guikit.app.GUIKitApplication内に,このデモンストレーションを見せるサンプルのカスタムアプリケーションJavaメインクラスがある.GUIKit`が必要とするすべての.jarファイルをクラスパスに追加し,このアプリケーションを実行するマシンにWolfram言語をインストールすることで,スタンドアロンのJavaアプリケーションとして構築した任意のGUIKit`定義を実行することができる.同様に,スタンドアロンのJavaアプリケーション全体がGUIKit`だけで定義されたものである必要はない.また,GUIKit`で構築されたダイアログやパネルをランタイムに簡単にロードし,既存のJavaアプリケーションを補強することができる.
Javaアプリケーションを立ち上げるコマンドラインは例えば以下のようなものだろう.
java -cp "..." com.wolfram.guikit.app.GUIKitApplication "Wolfram/Example/Calculator"
GUIKit` のExamples/Standalone/ディレクトリにWindowsとUnix用のサンプルスクリプトがある.これを見るとcom.wolfram.guikit.app.GUIKitApplicationを使った典型的なランタイムスクリプトの全貌が分かる.