GUIKitで提供されていた機能は,組込みのWolfram言語にネイティブのインターフェース構造およびコントロール関数で利用できるようになった.
GUIKit のWolfram Workbench のサポート
Wolfram Workbench はWolfram言語の開発環境である.下記はその機能の例である.
Workbench には GUIKit を使う上での役に立つ多くの機能が含まれている.これにはGUI定義を含むWolfram言語アプリケーションの作成やデバッグツールを持ったGUIの開発等がある.
次は,Workbench のプロジェクトにおける GUIアプリケーションを示している.
Workbench 中のサンプル GUIKit プロジェクト
プロジェクトを実行するときにGUIRunあるいはGUIRunModalというコマンドでロードできるように,アプリケーション内にGUIの定義を付け加えることもできる. これは,プロジェクトから GUIKit パスにGUI定義の位置を追加する Workbench プロジェクトの設定インスペクタを用いて行うことができる.以下はそのデモである.
デバッグ
デバッグモードでプロジェクトを実行するときは,スクリプト定義にブレークポイントを設定することができる.GUIとインタラクトしてブレークポイントがあるコードに達すると,Workbench はブレークポイントを表示する.これは,異なるスタックフレームとそのソースコードだけでなく,局所変数とその値等の他の有益な情報も示す.このようにして,GUIを実行しているときのWolframシステムの状態を調べることができる.これによって問題を解決することができるので,これはユーザインターフェースの開発に大変有益である.Workbench のデバッグセッションの例が下に示してある.
GUIのための Workbench デバックセッションのサンプル