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プロットの凡例パッケージ

このパッケージの関数を使ってグラフィックスに凡例を加える方法は2通りある.最初の方法は組込み関数PlotListPlotListLinePlotのオプションとしてのみ使えるものであり,もうひとつの方法はどのようなグラフィックスにでも使うことができるものである.PlotLegendオプションを使うためには,各曲線に対応するテキストを指定するだけでよい.曲線の数がテキスト数を上回る場合はテキストが循環的に使用される.グラフィックスに凡例を加える2番目の方法はShowLegendを使うものである.ShowLegendを使う場合は,グラフィックスと凡例を引数として指定する.

PlotLegend->{text1,text2,}Plotのオプションであり,各曲線に対するテキストの凡例を置く
ShowLegend[graphic,legend1,legend2,]指定されたグラフィックスに legendi を置く

グラフィックスに凡例を置くためのメソッド

パッケージをロードする.
次は凡例を付けた正弦曲線と余弦曲線である
凡例付きのリストプロットである.
{{{box1,text1}, },opts}boxi および式に対する色プリミティブあるいはグラフィックスが textiTextプリミティブへの配置に適している凡例の指定
{colorfunction,n,minstring,maxstring,opts}n 個のボックスのそれぞれが,オプショナルの文字列を最後に持つcolorfunction で彩色された,凡例の指定

ShowLegendでの凡例の形式

凡例付きの密度プロットである.
凡例付きの曲面プロットである.
塗潰しスタイルの凡例を持つプロット.
LegendPositionグラフィックスの中心がであるものとしてグラフィックスとの関連で凡例の位置を指定する
LegendSizeLegendPositionと同一の座標系で長さあるいは次元を与える
LegendShadow Noneの場合はボックスに落し影は付かず,の場合は落し影にオフセットを与える
LegendOrientation値はHorizontalVerticalであり,ボックスの向きを決定する
LegendLabel凡例のラベル
LegendTextDirectionTextグラフィックスプリミティブにおけるような,テキストを回転する方向
LegendTextOffsetTextグラフィックスプリミティブにおけるような,テキストのオフセット

凡例で使用するオプション

凡例の形や特徴を指定するのに使用できるさまざまなオプションがある.中でも最も重要なものはLegendPositionである.これは,グラフィックスの中心が,グラフィックスの長い方の辺がからになるようにスケールされた座標系により指定された位置に,凡例ボックスの左下隅を置く.これと同じ座標系がLegendSizeLegendShadowにも使われる.

LegendSpacing凡例の中のキーボックスの周囲のスペース.スペースとキーボックスの大きさの比で表される
LegendTextSpaceテキストのキーボックスの横に置かれるスペース.LegendSpacingと同様に表される
LegendLabelSpace凡例ラベルに割り当てられるスペース.LegendSpacingと同様に表される
LegendBorderSpace凡例全体の周囲に割り当てられるスペース.LegendSpacingと同様に表される
LegendBorder凡例ボックスの周囲の輪郭線のスタイル.LegendShadowNoneでない場合だけ使用できる
LegendBackground凡例の背景色のスタイル.LegendShadowNoneでない場合だけ使用できる
ShadowBackground凡例の落し影の色

凡例で使用するその他のオプション

凡例中のさまざまな要素の周囲の余白の大きさを決定するオプションの中には,望ましいスペースの大きさをキーボックス(凡例中のキーを表す色付きのボックス)の1つのサイズとの割合の数字で受け付けるものもある.これらのオプションにはLegendSpacingLegendTextSpaceLegendLabelSpaceLegendBorderSpaceがある.

次の例では凡例のオプションが多数使ってある
Legend[legendargs,opts]個々の凡例を記述するグラフィックスプリミティブを与える
ShadowBox[pos,size,opts]影の付いたボックスのグラフィックスプリミティブを与える

グラフィックスを表示しない凡例関数

Legendの引数はShowLegendで与えられる凡例の表記にあった最初の組のカッコ中のものと同じである.LegendまたはShadowBoxを使って,自分のグラフィックスのどこででも使える影の付いたボックスあるいは凡例のグラフィックスプリミティブのみを生成することができる.

次は影付きのボックスである.
このボックスは次のようになる.
ShadowOffsetボックスから影のオフセット を与える
ShadowBackground影の色を与える
ShadowForeground影の付いたボックスの色を与える
ShadowBorderボックスの周囲の線のスタイルを示すグラフィックスプリミティブあるいはプリミティブのリストを与える

ShadowBoxのオプション