低レベルノートブック構造

ノートブックは,Wolfram言語の他のすべてと同様に,究極的には記号式である.ノートブックを編集したり,高レベルプログラム関数を適用したりすると,Wolfram言語は自動的にこれらの式を更新する.しかし,最も低いレベルを見ると,例えばノートブックファイルをテキストとして開くと,基底となる式を見ることができる.ここでは,フォーマット構造は低レベル記号「ボックス」の階層構造として表される.

フォーマットされた表示と内在する記号式とを切り換える

Notebook ノートブックの低レベル記号表現

Cell ノートブックのセルの低レベル記号表現

CellGroupData ノートブックのセルグループの低レベル記号表現

BoxData タイプセッティングのコンテンツの低レベル記号表現

TextData  ▪  RawData  ▪  StyleData

RowBox 任意の要素の行の低レベル記号表現

GridBox 任意の二次元構造の低レベル記号表現

SuperscriptBox  ▪  SubscriptBox  ▪  SubsuperscriptBox

OverscriptBox  ▪  UnderscriptBox  ▪  UnderoverscriptBox

FractionBox  ▪  SqrtBox  ▪  RadicalBox

StyleBox 適用するスタイルとスタイルオプションを指定する低レベルラッパー

FrameBox  ▪  AdjustmentBox

InterpretationBox 特定の解釈を持つ任意のボックスの表現

TagBox 解釈のヒントを与えるタグ式を持つボックスの表現

TemplateBox 特定の表示関数と解釈関数に置換されるパラメータの表現

FormBox 指定の形式で表示・解釈されるボックスの表現

ErrorBox 見解釈ボックスの内容の表現

DisplayFunction  ▪  InterpretationFunction  ▪  CopyFunction  ▪  AutoDelete  ▪  DeletionWarning  ▪  StripWrapperBoxes  ▪  SyntaxForm