AirSoundAttenuation

AirSoundAttenuation[spec,frequency]

湿った空気中の音の減衰係数を frequency について指定されたパラメータ spec で返す.

AirSoundAttenuation[spec,frequency, distance]

音の減衰因子を distance における指定されたパラメータについて返す.

AirSoundAttenuation[spec,frequency, distance,sl]

ソースのサウンドレベルが sl のときの distance におけるサウンドレベルを返す.

AirSoundAttenuation[spec,audio, distance]

ソースからの distance に基づいて audio を変換する.

詳細とオプション

  • spec は,次のパラメータに対応するキーがある連想でなければならない.
  • "DewPointTemperature"露点温度
    "DryBulbTemperature"乾球温度
    "HumidityRatio"混合比
    "Pressure"大気圧
    "RelativeHumidity"相対湿度
    "WetBulbTemperature"湿球温度
  • "DryBulbTemperature"は,他の温度または湿度測定のいずれかを含めるのと同様に必要である."Pressure"は含めても含めなくてもよい.
  • "Pressure"は,他に指定がない限り,Quantity[101325,"Pascals"]の値を持つものと想定される.
  • 複数の湿度測定値が含まれる場合,それらの値は"DewPointTemperature""RelativeHumidity""HumidityRatio""DewPointTemperature"の順で使われる.
  • frequency は50Hzから20kHzまでのQuantityでなければならない.
  • distance は次元長のQuantityでなければならない.
  • 音の減衰係数は単位長あたりのデシベル単位で返される.
  • 音の減衰因子はソースのサウンドレベルが縮小される数値係数である.
  • 次は,使用可能なオプションである.
  • Method Automatic使用するメソッド
    UnitSystem $UnitSystem返される数量の単位を指定する
  • UnitSystemのサポートには"Imperial""Metric"の設定がある.音の減衰係数はメートル単位ではメートルあたりのデシベル単位で,帝国単位ではフィートあたりのデシベル単位で返される.
  • Methodは移動距離による音の分散を考慮して調整される"IncludeDispersion"メソッドをサポートする.オプション"ReferenceDistance"を使うと,ソースのサウンドレベルあるいは音声がサンプルされた点までの距離が指定できる.
  • sl はデシベルQuantity,または,ネーパー.オクターブ,ディケードのような,デシベルと互換の単位でなければならない.
  • サウンドレベルは sl と同じ単位で返される.
  • audio は有効なAudioオブジェクトでなければならない.結果はサウンドが frequencydistance に従って減衰されたAudioオブジェクトになる.

例題

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  (3)

音響減衰係数を計算する:

音響減衰による2000フィートでの75デシベル200Hzソースのサウンドレベルを決定する:

大気条件と距離に基づいて音声を変換する:

スコープ  (5)

距離と周波数を使って音の減衰因子を計算する:

減衰されたサウンドレベルをオクターブで計算する:

減衰係数を周波数の関数として可視化する:

音の減衰係数が温度によってどのように変化するかを調べる:

相対湿度の上昇にともなう音の減衰係数の動作を比較する:

デシベルが距離とともにどのように減少するかを調べる:

オプション  (4)

Method  (2)

2000フィートでの75デシベル200Hzソースの音の分散を考慮する:

音声に分散を適用する:

分散なしのサウンドレベルと比較する:

UnitSystem  (2)

デフォルトで,結果は"Metric"単位になる:

UnitSystem"Imperial"に設定して結果がフィートあたりのデシベルになるようにする:

UnitConvertは単位調整にも使うことができる:

考えられる問題  (3)

乾球温度は湿球点温度以上でなければならない:

乾球温度は露点温度以上でなければならない:

計算には乾球温度が必要である:

周波数は50Hzから20kHzまででなければならない:

Wolfram Research (2020), AirSoundAttenuation, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AirSoundAttenuation.html.

テキスト

Wolfram Research (2020), AirSoundAttenuation, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AirSoundAttenuation.html.

CMS

Wolfram Language. 2020. "AirSoundAttenuation." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/AirSoundAttenuation.html.

APA

Wolfram Language. (2020). AirSoundAttenuation. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AirSoundAttenuation.html

BibTeX

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BibLaTeX

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