Conjugate

Conjugate[z]

または zは,複素数 z の複素共役を与える.

詳細

  • 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
  • は,coconjあるいは\[Conjugate]として入力できる.
  • Conjugateは自動的にリストに縫い込まれる. »
  • ConjugateIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »

例題

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  (4)

数値的に評価する:

conjを使って式を共役にする:

実数の部分集合上でプロットする:

複素数の部分集合上でプロットする:

スコープ  (24)

数値評価  (6)

数値的に評価する:

複素数入力:

高精度で評価する:

出力精度は入力精度に従う:

高精度で効率的に評価する:

自動縫込みを使って配列の要素ごとの値を計算する:

MatrixFunctionを使って行列のConjugate関数を計算することもできる:

ConjugateIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる:

Aroundを使って平均的な場合の統計区間を計算することもできる:

特定の値  (3)

固定点におけるConjugateの値:

ゼロにおける値:

無限大における値:

可視化  (4)

実数値上で の実部と虚部をプロットする:

関数の絶対値をプロットする:

TemplateBox[{z}, Conjugate]の三次元プロットを比較する:

関数の実部をプロットする:

関数の虚部をプロットする:

関数の特性  (11)

Conjugateはすべての実数および虚数の入力について定義される:

Conjugateの値域はすべての実数値と複素数値である:

Conjugateは奇関数である:

Conjugateは対合である.TemplateBox[{{(, TemplateBox[{z}, Conjugate, SyntaxForm -> SuperscriptBox], )}}, Conjugate]=z

Conjugateは微分可能な関数ではない:

差分商は複素平面上で極限を持たない:

極限は方向によって異なる値を持つ.例えば,実数方向ではである:

しかし,虚数方向の極限はである:

Conjugateは解析関数ではない:

あらゆるところで特異だが,連続的である:

Conjugateは実線上で非減少である:

Conjugateは実線上で単射である:

Conjugateは実線上で全射である:

Conjugateは非負でも非正でもない:

TraditionalFormによる表示:

アプリケーション  (6)

BraKet記法を使って複素数値のリストのスカラー積を定義する:

定義を適用する:

複素数値の有理関数を実数の分母を持つ関数に書き換える:

もとの関数を復元する:

メビウス(Möbius)変換を実装する:

同心円の画像をプロットする:

実数値の関数をzzの関数として書く:

正則関数はzに依存しない:

Conjugateを使って幾何学的な領域をt描画する:

量子力学では,有限個の状態を持つ系が単にベクトルで,物理量がそれに作用する行列で表される.次の状態の電子のようなスピン1/2粒子について考える:

角運動量の 成分についての演算子は以下の行列で与えられる:

この状態で期待される角運動量 をとして計算する:

この角運動量における不確定性は である:

角運動量の 成分の不確定性も同様に計算できる:

不確定性原理は不確定性の積の下限,を与える:

特性と関係  (7)

変換の中には自動的に行われるものもある:

Conjugateはそれ自身の逆関数である:

Conjugateを含む式を簡約する:

実数値の変数を想定する:

一般的な複素数値の変数を想定する:

ConjugateComplexExpandのオプション値として使う:

複素平面上の線に沿って記号的および数値的に積分する:

行列のエルミート(Hermite)共役を求める:

代りにConjugateTransposeを使う:

考えられる問題  (4)

Conjugateは,常に引数に伝播する訳ではない:

Conjugateの微分は不可能である:

導関数を定義する極限は方向に依存するため存在しない:

ComplexExpandを使って実数値の変数について微分可能な式を得る:

Conjugateは,数値の引数については,評価されずに残ることがある:

Conjugateを機械精度で数値的に評価すると,誤った結果が返されることがある:

代りに任意精度の評価を行う:

Wolfram Research (1988), Conjugate, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Conjugate.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), Conjugate, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Conjugate.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "Conjugate." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/Conjugate.html.

APA

Wolfram Language. (1988). Conjugate. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Conjugate.html

BibTeX

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BibLaTeX

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