ConnectSystemModelComponents

ConnectSystemModelComponents[{"c1"comp1,},{"c1.a""c2.b",}]

コンポーネント"c1"のコネクタ"a"をコンポーネント"c2"のコネクタ"b"と繋ぐという風に,システムのモデルを作る.

詳細とオプション

  • ConnectSystemModelComponentsはコンポーネントを組み立て新たなシステムモデルを作成する.この接続は値を伝達し,システム内に保存法則を設定する.
  • ConnectSystemModelComponentsSystemModel[]を返す.
  • ConnectSystemModelComponents["NewModel",]は,"NewModel"という名前の作成されたモデルを返す.
  • ConnectSystemModelComponents["PackageA.NewModel",]"PackageA""NewModel"を挿入する.
  • compiは,SystemModelオブジェクト,モデルの完全名の文字列,あるいはSystemModelが許容するモデルの短縮名でよい.
  • ConnectSystemModelComponents[,spec]spec は次のキーを持つAssociationである.
  • "ParameterValues"{p1val1,}パラメータ値
    "InitialValues"{v1val1,}初期値
    "ExtendsModels"{partial1,}構築する部分モデル
    "DiscreteVariables"{v1,v2,}イベントについてのみ変化する変数
    "SimulationSettings"{opt1val1,}モデルのシミュレーションオプション
  • ConnectSystemModelComponents[,"ExtendsModels"partial]のときは,新規モデルがModelica内で定義されている既存 partial SystemModelに結合される. »
  • "ExtendsModels"{"partial1",}を使ってモデルを複数のモデルに拡張することができる.
  • 上に構築する部分モデルは,大抵の場合,Interfacesパッケージで定義されている.例えば,SystemModels["Modelica.Electrical.Analog.Interfaces.*","model"|"block"]を使って組込みの電気ライブラリにある部分モデルを探すことができる.
  • "InitialValues"はModelicaモデルの start 特性に対応する.
  • 次は,"SimulationsSettings"->{opt1val1,}で使用可能なオプションである.
  • "Method"シミュレーションメソッド
    "StartTime"シミュレーションの開始時間
    "StopTime"シミュレーションの終了時間
  • 次は,使用可能な適応的ステップ"Method"の値である.
  • "DASSL"DASSL DAEソルバ
    "CVODES"CVODES ODEソルバ
  • 次は,適応的ステップ法のオプションである.
  • "InterpolationPoints"補間点の数
    "Tolerance"適応的ステップサイズの許容範囲
  • 次は,使用可能な固定ステップ"Method"の値である.
  • "Euler"次数1の明示的なオイラー(Euler)
    "Heun"次数2のホイン(Heun)
    "RungeKutta"次数4の明示的なルンゲ・クッタ(RungeKutta)
  • 次は,固定ステップ法のオプションである.
  • "StepSize"固定ステップサイズ
  • 作成されたモデルの線図のレイアウトはGraphLayoutオプションで制御できる.

例題

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  (2)

単純な電気回路を作る:

インダクタ内の電流と電圧を表示する:

Modelica.Blocks内のAbsSineのコンポーネントを参照するのに短縮名を使う:

スコープ  (5)

一定の間隔で正弦波をサンプリングするブロックの例を作る:

サンプリングされた信号のシミュレーションを行い,プロットする:

成分内のパラメータに値を与える:

正弦の振幅を3に設定する:

シミュレーションを行い,出力をプロットする:

熱容量がある2つの質量を熱導体と接続する:

熱容量,質量,初期温度を設定する:

温度平衡に達したことを示す:

バネに接続された質量を作る:

バネを伸ばして質量の初期位置を移動する:

質量の位置がどのように振動するかを示す:

減衰した3D振り子を構築する:

パラメータ値を設定する:

振り子の経路のシミュレーションを行い,アニメーションにする:

一般化と拡張  (1)

接続には,RuleDirectedEdgeUndirectedEdgeが使える:

Ruleを使って接続を指定する:

DirectedEdgeUndirectedEdgeを使って接続を指定する:

信号のシミュレーションを行い,プロットする:

オプション  (3)

GraphLayout  (3)

GraphLayoutを使ってモデルの線図のレイアウトが指定できる:

デフォルトで,"SpringElectricalEmbedding"で重みが付けられた辺が使われる:

自動レイアウトを使わないようにする:

アプリケーション  (3)

DCモーター  (1)

電気コンポーネントと力学コンポーネントを接続してDCモーターのモデルを作る:

DCモーターの角速度を表示する:

ローパスフィルタ  (1)

デジタルローパスフィルタを作る:

フィルタを伝達関数に変換する:

フィルタのモデルを作る:

信号生成源を作る:

信号源をフィルタに接続する:

信号出力とフィルタをかけられた信号のシミュレーションを行い,プロットする:

An Inerter  (1)

相対加速度に比例する端子における力で,イナータ(inerter)を作る:

減衰系にイナータを加えることで振動にどのような影響が出るかを比較する:

パラメータ値を設定し,正弦振動力で系のシミュレーションを行う:

減衰効果はほぼ同じ大きさになる:

減衰コンポーネントに対して働く力は,イナータによって劇的に減少している:

特性と関係  (3)

CreateSystemModelを使って微分方程式に基づいたモデルを作る:

CreateSystemModelConnectSystemModelComponentsと同じように使うことができる:

既存のコンポーネントに基づいた階層モデルを使うと,より大きい系が短時間で作成できる:

コントローラがある3Dの倒立振り子モデルを作る:

複雑なマルチドメインシステムが,少しのコンポーネントで構築できる:

おもしろい例題  (1)

グラフ内の頂点間の熱伝導を表示する:

コンポーネントを定義する:

接続を定義する:

モデルを作り,初期値とパラメータ値を設定する:

モデルのシミュレーションを行い,温度を色で示してアニメーションを作る:

Wolfram Research (2018), ConnectSystemModelComponents, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ConnectSystemModelComponents.html (2020年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2018), ConnectSystemModelComponents, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ConnectSystemModelComponents.html (2020年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2018. "ConnectSystemModelComponents." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/ConnectSystemModelComponents.html.

APA

Wolfram Language. (2018). ConnectSystemModelComponents. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ConnectSystemModelComponents.html

BibTeX

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BibLaTeX

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