Diff3
Diff3[ancestor,first,second]
ancestor と ancestor を独立に変更した2つのバージョン間の三者差分表現を返す.
Diff3[ancestor,first,second,format]
差分を指定の形式で表す.
詳細とオプション
- Diff3は三者差分表現を作成するもので,通常,2通りの変更を単一の結果に統合するために使われる.
- Diff3は,以下の型の式について結果を生成する.
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リスト {…} 2つのリストの違いを返す テキスト "text", File["fname.txt"] 2つのテキストブロックの,個々の文字,単語,行の違いを返す 生体分子配列 BioSequence[…] 2つの生体分子配列間の文字の連なりの違いを返す セル Cell[…], CellObject[…] 2つのセルの間の,コンテンツ,スタイル,オプションの違いを返す ノートブック Notebook[…], NotebookObject[…], File["fname.nb"] 2つのノートブック間のセルとオプションの違いを返す - Diff3はDiffObjectを返す.
- Diff3は,3つのリストまたは文字列の整列が可能なSequenceAlignmentの変形を使う.
- Diff3はDiffと同じオプションを取る.
- ancestor と各編集を連続的に適用して結合結果が生成できる場合は,結果のDiffObjectにDiffApplyを適用することで両方の変更が適用される.それ以外の場合は,DiffObjectに衝突マーカーが含まれるのでDiffApplyでは使えなくなる.
- Diff3[ancestor,first,second]はDiff3[ancestor,first,second,"DiffObjectViewer"]に等しいが,これは異なる形式がインタラクティブに選択できるポップアップメニュー付きのビューアを作成する.format の他の値は,ビュータイプをインタラクティブに変更する機能なしで,指定された形式として表示される.
- format の値の中には,抽象的な可視化を使って ancestor,first,second の違いの性質と範囲を描写するものがある.
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"ArrayPlot" 要素の統合されたリストを,セルの色で変更を示す配列プロットとして表示する "SideBySideSummary" ancestor,first,second を彩色された配列セルの別々のシーケンスとして表示する.変更がないシーケンスは省略される "UnifiedSummary" ancestor,first,second を彩色された配列セルの組み合されたシーケンスとして表示する.変更がないシーケンスは省略される - 以下は,format のその他の使用可能な値である.
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"Details" 各変更のテキストによる説明を生成する "DiffObjectViewer" インタラクティブな形式設定をパネルに表示する "SideBySide" ancestor,first,second の要素を隣り合った列に並べて表示する "SummaryBox" DiffObject要約ボックスとして表示する - format の値の中には式のタイプの下位区分にしか使えないものがある.
- Diff3[ancestor,edit1,edit2][format]はDiff3[ancestor,edit1,edit2,format]に等しい.
例題
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Wolfram Research (2024), Diff3, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Diff3.html.
テキスト
Wolfram Research (2024), Diff3, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Diff3.html.
CMS
Wolfram Language. 2024. "Diff3." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/Diff3.html.
APA
Wolfram Language. (2024). Diff3. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Diff3.html