DropoutLayer
訓練中に確率0.5で入力要素をゼロに設定するネットの層を表す.
DropoutLayer[p]
訓練中に確率 p で入力要素をゼロに設定する.
詳細とオプション
- DropoutLayerは,一般に,ニューラルネットワークの正規化の形式として使われる.
- DropoutLayerはNetChainやNetGraph等の中で使われることが多い.
- 次の任意パラメータを使うことができる.
-
Method "Dropout" 使用するドロップアウトメソッド "OutputPorts" "Output" 出力ポート - Methodオプションの使用可能な明示的設定には以下がある.
-
"AlphaDropout" 入力定数の平均と分散を保つ.ElementwiseLayer["SELU"]のアクティベーションと一緒に使われるように設計されている "Dropout" 訓練中に,確率 p で入力要素を0に設定し,余りを1/(1-p)倍する - 次は,"OutputPorts"オプションの可能な設定である.
-
"BinaryMask" 入力データに適用されるバイナリマスク "Output" ドロップアウトの出力 {port1,…} 有効なポートのリスト - DropoutLayerはNetGraph等で使うために次のポートを開放する.
-
"Input" 任意階数の配列または配列の列 "Output" 任意階数の配列または配列の列 - DropoutLayerは,通常は,入力次元をNetChain等のコンテキストから推定する.次元を{n1,n2,…}として明示的に指定したければDropoutLayer["Input"->{n1,n2,…}]を使うとよい.
- DropoutLayer[…][input]は層を適用した出力を明示的に計算する.
- DropoutLayer[…][{input1,input2,…}]は各 inputiについて出力を明示的に計算する.
- NumericArrayが入力として与えられたときの出力はNumericArrayである.
- DropoutLayerは,訓練中に入力要素をランダムにゼロにのみ指定する.評価中は,層の適用時にNetEvaluationMode->"Train"が指定されていない限り,DropoutLayerは入力を変更しない.
- Options[DropoutLayer]は層を構築するデフォルトオプションのリストを与える.Options[DropoutLayer[…]]はデータについて層を評価するデフォルトオプションのリストを与える.
- Information[DropoutLayer[…]]は層についての報告を与える.
- Information[DropoutLayer[…],prop]はDropoutLayer[…]の特性 prop の値を与える.使用可能な特性はNetGraphと同じである.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (1)
スコープ (2)
特定の確率のDropoutLayerを作る:
訓練動作を使用するように指定して,この層を入力データに適用する:
RGB画像を取ってRGB画像を返すDropoutLayerを作る:
DropoutLayerは,ランダムかつ独立に各画素の個々の色成分をゼロ化することで,階数3の配列で表される画像に作用する:
オプション (2)
Method (1)
"AlphaDropout"をドロップアウトメソッドとして使ってDropoutLayerを作る:
"OutputPorts" (1)
特性と関係 (1)
DropoutLayerをNetChain内の再帰層間で使って正規化することができる.文章を分類するのによく使われるネットワークは,次のようにDropoutLayerと統合させてもよいかもしれない:
考えられる問題 (1)
デフォルトで,NetEvaluationMode->"Train"によって呼び起こされる任意のランダム性は,SeedRandomやBlockRandomの影響は受けない:
オプションRandomSeedingInheritedを使って動作を変える:
オプションRandomSeedingを使ってランダム性を制御する:
テキスト
Wolfram Research (2016), DropoutLayer, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DropoutLayer.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2016. "DropoutLayer." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/DropoutLayer.html.
APA
Wolfram Language. (2016). DropoutLayer. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DropoutLayer.html