EncryptFile

EncryptFile["password",file]

指定されたパスワードを使ってファイルの暗号化されたバージョンを生成する．

EncryptFile["password",source,target]

source の暗号化されたバージョンを生成し，結果を target に入れる．

EncryptFile[keyspec,source,…]

暗号化キー指定 keyspec を使って暗号化する．

詳細とオプション

  • EncryptFileは，DecryptFileを使った復号化に適する暗号化されたファイルを生成する．
  • EncryptFileはファイルとクラウドオブジェクトの両方に使うことができる．
  • EncryptFile[key,file]は file の暗号化されたバージョンの名前を与える．
  • EncryptFile[key,CloudObject[…]]は，もとのクラウドオブジェクトのコンテンツの暗号化バージョンを含む，新規の無記名クラウドオブジェクトを返す．
  • EncryptFile[key,File[…]]もまたサポートされている．
  • EncryptFile[keyspec,…]の暗号化キー指定 keyspec はEncryptと同じ形である．
  • EncryptFileは次のオプションを持つ．
  • Permissions Automatic作成されたクラウドオブジェクトのために設定するパーミッション
    OverwriteTarget False自動的に命名された新たなファイルで既存のファイルを上書きするかどうか
    MethodAutomatic暗号化法の詳細
  • EncryptFileはEncryptと同じMethodオプションの指定を使う．
  • Permissionsの設定は，EncryptFile[key,CloudObject[…]]で新たに作られたクラウドオブジェクトのみに影響する．ターゲットとして明示的に指定されたクラウドオブジェクトには影響しない．
  • Permissions->Automaticとすると，$Permissionsによって任意のパーミッションが与えられる．
  • OverwriteTargetの設定は，EncryptFile[key,file]によって新たに作成されるファイルで，その名前が既存のファイル名と衝突するものにのみ影響する．

例題

すべて開くすべて閉じる

例  (4)

ファイルに文字列を書き込む：

パスワードを使ってファイルを暗号化する：

もとのファイルを削除する：

暗号化されたファイルを復号化する：

復号化されたファイルを読む：

この例で使ったファイルを削除する：

画像を含むファイルを暗号化し，結果を新たなファイルに置く：

暗号化されたファイルを復号化し，再度結果を新たなファイルに置く：

復号化されたファイルをインポートする：

この例で使ったファイルを削除する：

クラウドオブジェクトを作る：

クラウドオブジェクトを暗号化し，別のクラウドオブジェクトを得る：

暗号化されたクラウドオブジェクトを復号化し，再び新たなクラウドオブジェクトを得る：

復号化されたクラウドオブジェクトのファイルのコンテンツを得る：

ディレクトリからアーカイブファイルを作る：

アーカイブファイルを暗号化する：

もとのアーカイブを削除する：

暗号化されたアーカイブを復号化する：

アーカイブを現行ディレクトリに抽出する：

この例で使った抽出ディレクトリと中間ファイルを削除する：

スコープ  (2)

ファイルを暗号化し，結果をクラウドオブジェクトに置く：

クラウドオブジェクトを復号化し，結果をローカルファイルに置く：

ファイルをインポートする：

キーを生成する：

キーを使って暗号化する：

同じキーを使って復号化する：

オプション  (2)

Permissions  (1)

クラウドオブジェクトを作る：

クラウドオブジェクトを暗号化し，結果のクラウドオブジェクトのパーミッションを公開に設定する：

暗号化されたクラウドオブジェクトは公に閲覧可能になっている：

OverwriteTarget  (1)

ファイルtmp.txtに文字列を書き込む：

ファイルを閉じる：

ファイルを暗号化し，tmp.txt.mxを得る：

tmp.txt.mxに上書きを試みる：

OverwriteTarget->Trueとすると，EncryptFileはtmp.txt.mxを上書きする：

特性と関係  (2)

ファイルtmp.txtに文字列を書き込む：

パスワードを使ってファイルtmp.txtを暗号化する：

EncryptFileで書かれたファイルをインポートするとEncryptedObjectが与えられる：

使用されたファイルを削除する：

ファイルtmp.txtに文字列を書き込む：

ファイルを暗号化する：

もとのファイルと暗号化されたファイルは，ほぼ同じサイズである：

使用したファイルを削除する：

Wolfram Research (2017), EncryptFile, Wolfram言語関数， https://reference.wolfram.com/language/ref/EncryptFile.html （2020年に更新）.

テキスト

Wolfram Research (2017), EncryptFile, Wolfram言語関数， https://reference.wolfram.com/language/ref/EncryptFile.html （2020年に更新）.

CMS

Wolfram Language. 2017. "EncryptFile." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/EncryptFile.html.

APA

Wolfram Language. (2017). EncryptFile. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/EncryptFile.html

BibTeX

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BibLaTeX

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