FindHiddenMarkovStates
FindHiddenMarkovStates[data,hmm]
放出 data に対応するHiddenMarkovProcess hmm の最も可能性が高い隠れ状態を求める.
FindHiddenMarkovStates[data,hmm,crit]
与えられた基準 crit を使って隠れ状態を求める.
詳細
- FindHiddenMarkovStatesは,隠れ状態デコーディングおよびViterbiデコーディングとしても知られている.
- 放出 data は,リストあるいはTemporalDataオブジェクトでよい.
- FindHiddenMarkovStatesは,放出 data と同じ形式で隠れ状態経路を返す.data に複数の経路がある場合は,複数の状態経路が返される.
- 基準 crit の可能な値
-
"ViterbiDecoding" 隠れ状態列の最大尤度(デフォルト) "PosteriorDecoding" 各時点における隠れ状態についての最大尤度 - 放出列を与えられると,"ViterbiDecoding"は状態列全体としての確率を最大化する.これに対し,"PosteriorDecoding"は各時点における状態値の確率を最大化する.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (7)
リスト入力を使うと,FindHiddenMarkovStatesは隠れ状態列をリストとして出力する:
TemporalData入力については,出力は入力と同じタイプの時系列オブジェクトである:
FindHiddenMarkovStatesは個別の経路にマップする:
Viterbiデコーディングを使って最も可能性の高い列を求める:
事後デコーディングを使って個別に最も可能性が高い状態の列を求める:
多変量放出を与えられた場合の,最も可能性が高い状態列を求める:
アプリケーション (3)
常にではないが不正直なカジノが,表が裏の3倍の確率で出る不正なコインを使ったコイン賭博を提供している.このカジノのディーラーは,10%の確率で偏りのないコインと不正なコインを切り換える:
どちらのコインで始めるかの確率が等しいと仮定した場合の,結果の隠れマルコフ過程:
一連のコイントスを与えられたとして,どの場合にディーラーが不正なコインを使ったかを推測する:
放出を可視化し,カラーコーディングを使って一連の隠れ状態を示す:
過程を定義し,与えられた観察のもとになった隠れ状態を復号化する:
復号化された状態値に従って時間と注釈の放出をグループ化する:
おもちゃのロボットが,壁が灰色の正方形で表された4×4の格子上を動いている.このロボットは図の外に出ることはできない.ロボットは4つの方向から無作為に選択して動こうとする.動きが不可能な場合はもとの位置に留まる:
もとになった隠れ状態についてのDiscreteMarkovProcessを構築する:
ロボットの光学センサーの確度評価は90%であり,失敗した場合は今までに使った色から等確率で選択する:
隠れマルコフ過程による,ロボットの光学センサーモデルの読込み:
特性と関係 (3)
"ViterbiDecoding"は状態と放出の結合対数尤度を最大化する:
FindHiddenMarkovStatesは,結合対数尤度が最大の状態経路を返す:
"PosteriorDecoding"は,各時点における最も可能性の高い状態の列を別々に求める:
隠れ状態の値が与えられているとして,放出についての分布を定義する:
時点0,1,2における放出を状態値と条件付き放出値の関数として定義する:
個々の独立した時点例について,最も確率の高い状態の列を求める:
FindHiddenMarkovStatesは硬出力,すなわち1つの経路のみを返す:
考えられる問題 (2)
FindHiddenMarkovStatesは,経路が与えられた隠れマルコフモデルと矛盾する場合は未評価で返される:
テキスト
Wolfram Research (2014), FindHiddenMarkovStates, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/FindHiddenMarkovStates.html.
CMS
Wolfram Language. 2014. "FindHiddenMarkovStates." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/FindHiddenMarkovStates.html.
APA
Wolfram Language. (2014). FindHiddenMarkovStates. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/FindHiddenMarkovStates.html