FirstPosition
FirstPosition[expr,pattern]
expr 中の pattern にマッチする最初の要素の位置を与える.マッチする要素が見付からない場合はMissing["NotFound"]を返す.
FirstPosition[expr,pattern,default]
pattern にマッチする要素が求まらなかった場合には default を返す.
FirstPosition[expr,pattern,default,levelspec]
levelspec で指定されるレベルに現れるオブジェクトのみを求める.
FirstPosition[pattern]
式に適用可能なFirstPositionの演算子形を表す,
詳細とオプション
- FirstPosition[expr,pattern,default]では,default は pattern にマッチする要素が見付からなかったときにのみ評価される.
- 式 expr は,リスト,連想,あるいはその他の任意のタイプの式でよい.連想の場合は,FirstPositionはキーを与える.
- FirstPositionのデフォルトのレベル指定は{0,Infinity}で,Heads->Trueである.
- FirstPositionが返す部分指定{}は expr 全体を表す.
- FirstPosition[list,pattern,default,{1},Heads->False]は,list の完全な要素として現れるオブジェクトのみの位置を求める.
- FirstPositionは,標準的なレベル指定を使う.
-
n レベル 1 からレベル n まで Infinity レベル 1 からInfinityまで {n} レベル n のみ {n1,n2} レベル n1からレベル n2まで - 正のレベル n は,n 個の指標で指定される,expr のすべての部分からなる.
- 負のレベル-n は,深さが n である,expr のすべての部分からなる.
- レベル0は式全体に相当する.
- デフォルトのオプション設定Heads->Trueでは,FirstPositionは式の頭部とその部分を含む.
- FirstPositionは深さ優先の順序で式を横断する.
- FirstPosition[pattern][expr]はFirstPosition[expr,pattern]と等価である.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
オプション (1)
Heads (1)
デフォルトで,FirstPositionは式の頭部を探す:
特性と関係 (3)
Extractを使い,FirstPositionの結果に基づいて部分を抽出する:
FirstPositionは最初の位置しか返さない:
Positionはすべての位置を返す:
FirstPositionは,PositionとReplaceの組合せで実装することができる:
考えられる問題 (1)
FirstPositionはパターンに基づいて検索するが,これは数値的等価性とは同じではないことがある:
Conditionを使ってパターンを書き,数値的等価性に基づいた検索を強制する:
テキスト
Wolfram Research (2014), FirstPosition, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/FirstPosition.html.
CMS
Wolfram Language. 2014. "FirstPosition." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/FirstPosition.html.
APA
Wolfram Language. (2014). FirstPosition. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/FirstPosition.html