MakeBoxes
MakeBoxes[expr,form]
Wolframシステムセッションで使われる低レベルの関数で,式をボックスに変換するために使われる.
MakeBoxes[expr]
expr をStandardFormボックスに変換する関数である.
詳細
- MakeBoxesを使用しても,式 expr の評価は行われない.
- form には,StandardForm,TraditionalForm,あるいはその他のボックスを使って表される任意の形式を指定することができる.
- MakeBoxes[expr,form]にユーザ定義の規則を与えることができる.そうすることで,任意の式をどのようにボックス形に変換すべきかを指定することができる. »
- MakeBoxesの生成する結果に対して,それ自身の自動的な呼出しは行われない.このため,自動的に変換が行われるようにするには,予めMakeBoxesの呼出しコマンドを規則の定義の中に加えておく必要がある.
- MakeBoxesに対し規則の定義を与え式の出力書式を変更すると,得られる出力をWolfram言語が正確に解釈できなくなる場合がある.
- MakeBoxesに割り当てた定義はWolfram言語の出力生成用組込み規則を無効にする.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
スコープ (6)
特性と関係 (3)
MakeBoxesは expr を評価しないが,ToBoxesは評価する:
MakeExpressionを使ってもとの式を未評価の形で得る:
Wolfram Research (1996), MakeBoxes, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MakeBoxes.html (2007年に更新).
テキスト
Wolfram Research (1996), MakeBoxes, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MakeBoxes.html (2007年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1996. "MakeBoxes." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2007. https://reference.wolfram.com/language/ref/MakeBoxes.html.
APA
Wolfram Language. (1996). MakeBoxes. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/MakeBoxes.html