MouseAppearance
MouseAppearance[expr,graphic]
expr が表示されているエリアにマウスポインタがきたときにマウスカーソルが graphic になるようにする.
MouseAppearance[expr,graphic,{x,y}]
グラフィックス中の座標{x,y}をマウスカーソルのホットスポットとして使う.
MouseAppearance[expr,graphic,Scaled[{x,y}]]
スケールされた座標{x,y}をマウスカーソルのホットスポットとして使う.
MouseAppearance[expr,"cursorname"]
名前付きカーソル"cursorname"をマウスカーソルとして使う.
MouseAppearance[expr,Automatic]
通常のマウスカーソル動作に戻す.
詳細
- MouseAppearanceの第2引数には任意の式が使える.Wolfram言語はその式がマウスカーソルとしての使用に相応しくなるように,式を自動的にRasterizeする.
- MouseAppearanceの第2引数が大き過ぎてシステムがカーソルとして表示できない場合,Wolfram言語は縦横比を変えずに自動的にこれを再スケールしてシステムがカーソルとして表示できる最大の大きさにする.
- MouseAppearanceはネストさせることができる.マウスが示す式を囲んでいる最も内側のMouseAppearanceが常に優先される.
- マウスカーソルに特定のホットスポットが指定されていない場合,ホットスポットは中央であると推定される.
- 名前付きカーソルはカスタム仕様のホットスポット値を持つことはできない.
- 第2引数がGraphicsオブジェクトの場合,ホットスポット{x,y}はそのグラフィックスの座標系内に置かれる.さもなければ,{x,y}で指定される座標がScaled座標系に置かれる.
- オペレーティングシステムのデフォルトカーソルを参照する名前付きカーソルはコンピュータによって異なって見えることがある.
- "cursorname"に使用可能な値
-
"Arrow" デフォルトのマウスポインタ "Edit" テキスト選択に使用されるカーソル "LinkHand" ハイパーリンクに使用されるカーソル "NoOp" クリック不可の範囲を示すために使われるカーソル "FrameLRResize" 水平方向のサイズ変更に使われるカーソル "FrameTBResize" 垂直方向のサイズ変更に使われるカーソル "FrameFallingResize" 対角方向のサイズ変更に使われるカーソル "FrameRisingResize" 対角方向のサイズ変更に使われるカーソル "DragAndDrop" ドラッグアンドドロップ操作に使われるカーソル "DragGraphics" 画像の選択部分をドラッグするのに使われるカーソル
例題
すべて開くすべて閉じる例 (1)
特性と関係 (4)
オブジェクトが透過的ではない背景を指定した場合は代りにその背景が使われる:
MouseAppearanceを使ってLocatorをサイズ変更ウィジェットとして同定するのを助ける:
テキスト
Wolfram Research (2010), MouseAppearance, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MouseAppearance.html.
CMS
Wolfram Language. 2010. "MouseAppearance." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/MouseAppearance.html.
APA
Wolfram Language. (2010). MouseAppearance. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/MouseAppearance.html