NondimensionalizationTransform
NondimensionalizationTransform[eq,ovars,fvars]
もとの変数 ovars を変数 fvars で置換することで eq を無次元化する.
NondimensionalizationTransform[eq,ovars,fvars,prop]
eq の無次元化に関連する特性を返す.
詳細とオプション
- eq は,QuantityオブジェクトとQuantityVariableオブジェクトから構築された方程式または微分方程式,またはそのような式のリストである.
- ovars は eq 中に存在するQuantityVariableオブジェクトのリストである.
- fvars は ovar のための置換変数のリストである.
- NondimensionalizationTransformは,無次元方程式に加え,有次元形式から無次元形式への「前進」変換および新たな無次元形式をもとの方程式に戻す「逆」変換のための規則を与えることができる.
- NondimensionalizationTransformは次の特性をサポートする.
-
"DimensionalizationMultipliers" 逆変換のための乗数のAssociation "DimensionalizationRules" 変換を戻すための規則のリスト "NondimensionalizationMultipliers" 変換された変数のための乗数のAssociation "NondimensionalizationRules" 方程式を無次元化するための規則のリスト "ReducedForm" 無次元化された方程式 - あるいは,"PropertyAssociation"を使って特性のAssociationを返すことができる.
- NondimensionalizationTransformは,デフォルトで,"ReducedForm"を返す.
- 次は,使用可能なオプションである.
-
GeneratedParameters C 生成された置換変数の名付け方 GeneratedQuantityMagnitudes K 生成された数量因子の名付け方 IncludeQuantities {} 含める追加的な数量 UnitSystem Automatic 因子を生成するために使われる単位系 - QuantityVariableオブジェクトとQuantityオブジェクトを使って方程式内の変数からすべての次元を削除することが不可能な場合は,GeneratedQuantityMagnitudes設定が使われる.その場合には,GeneratedQuantityMagnitudesオプションで与えられた記号と一緒に新たな数量が解に加えられる.
- ovar には含まれていない方程式内に追加的なQuantityVariableオブジェクトがある場合は,GeneratedParameters設定が使われる.NondimensionalizationTransformは方程式からすべてのQuantityVariableオブジェクトを削除する.追加的なQuantityVariableオブジェクトはGeneratedParametersオプションで指定された変数で置換される.
- IncludeQuantitiesは,無次元解の生成に使う追加的なQuantityオブジェクトを加える.
- UnitSystemは,方程式から次元を削除する際に乗法因子の生成に使用する単位系を制御する.Automaticのときは,NondimensionalizationTransformが,方程式中に存在する,あるいはIncludeQuantitiesで指定された,単位と物理量から因子を作成する.
- UnitSystemは自然単位系を使用するように設定することもできる.このオプションには,"DeSitterUnits","GaussianNaturalUnits","GaussianQuantumChromodynamicsUnits","HartreeAtomicUnits","LorentzHeavisideNaturalUnits","LorentzHeavisideQuantumChromodynamicsUnits","PlanckUnits","RydbergAtomicUnits","StonyUnits"がある.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (4)
解のC[1]を置換するためのエネルギーの置換変数を指定する:
オプション (5)
GeneratedParameters (1)
より多くのQuantityVariableオブジェクトについての置換を指定することで,GeneratedParametersを完全に回避する:
アプリケーション (4)
重力についてのポアソン(Poisson)方程式を無次元化する:
無次元のクライン・ゴルドン(Klein–Gordon)方程式を調べる:
QuantityVariableオブジェクトの多くについて置換変数を指定することで,結果をさらに簡約する:
プランク単位系とハートリー(Hartree)単位系を使って,一次元シュレディンガー(Schrödinger)方程式を無次元化する:
特性と関係 (1)
DimensionalCombinationsは,QuantityVariableオブジェクトの無次元の組合せを導出する:
テキスト
Wolfram Research (2018), NondimensionalizationTransform, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/NondimensionalizationTransform.html.
CMS
Wolfram Language. 2018. "NondimensionalizationTransform." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/NondimensionalizationTransform.html.
APA
Wolfram Language. (2018). NondimensionalizationTransform. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/NondimensionalizationTransform.html