NumberExpand
NumberExpand[x]
x に対応する10の累乗を掛けた十進数のリストを与える.
NumberExpand[x,b]
底 b で x を展開する.
NumberExpand[x,b,len]
長さ len のリストを与える.
詳細
- 任意の数 x について,Total[NumberExpand[x,…]]==x である.
- 任意の整数 x について,NumberExpand[x]は整数のリストを返す.
- 有理数 x について,x の分数部分がNumberExpand[IntegerPart[x]]の最終要素に加えられる.
- 非厳密数 x について,最終要素を除くNumberExpand[x]の全要素は厳密数である.
- 厳密数 x について,NumberExpand[x]の長さは x の整数部分の桁数に等しい.
- 非厳密数 x について,NumberExpand[x]は,通常,長さRound[Precision[x]]のリストを返す.
- 非厳密数 x と厳密数の底 b について,NumberExpand[x,b]は,通常,長さRound[Precision[x] Log[b,10]]のリストを返す.
- len がPrecision[x] Log[b,10]より大きいとき,展開の残りの部分はIndeterminateとして埋められる.
- NumberExpand[x,b]の底 b は1より大きい実数でよい.
- 絶対値が1未満の任意の数 x について,NumberExpand[x,…]の最初の要素は0か0.である.
- NumberExpand[0.]は長さFloor[Accuracy[0.]]+2のリストを返す.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (5)
特性と関係 (9)
整数については,出力の長さが必要以上に長くなければならないときは,NumberExpandが右側を0で充填する:
小数点以下の長さが有限な有理数については,出力の長さが必要以上に長くなければならないときは,NumberExpandが右側を0で充填する:
小数点以下が無限長の有理数については,出力リストの末尾の要素は常に非零である:
任意の数 n について,Total[NumberExpand[n,…]]は n に等しい:
厳密数が非厳密部分に展開された場合,合計の差は展開した最終部分よりも小さい:
Rationalizeはもとの厳密数を復元できることがある:
非厳密数が厳密数を底として展開された場合,最終要素以外の出力リストの全要素が厳密数となる:
NumberExpandは,非厳密値についてはRealDigitsの各桁の数字に対応する部分のリストを返す:
入力を微変更すると結果が複数の9を含む表現になることがある:
Total[NumberExpand[…]]の精度は,事実上,入力引数の最低精度で決定される:
NumberExpandは自動的にリストに縫い込まれる:
考えられる問題 (1)
使用可能な精度では未知の展開部分はIndeterminateとして埋められる:
テキスト
Wolfram Research (2016), NumberExpand, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/NumberExpand.html.
CMS
Wolfram Language. 2016. "NumberExpand." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/NumberExpand.html.
APA
Wolfram Language. (2016). NumberExpand. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/NumberExpand.html