OneIdentity
シンボル f に割り当てることができる属性で,パターンマッチの際,f[x],f[f[x]]等が x に等しいことを表す.
詳細
- PlusやTimesのような関数には,属性OneIdentityが与えられている.
- Timesに属性としてOneIdentityが与えられていることにより,n_.x_のようなパターンがxに適合することができる.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (1)
Timesには属性OneIdentityがあるのでパターンはマッチする:
属性OneIdentityを持つ関数はどれでもマッチする:
特性と関係 (2)
OneIdentityはTimesを全く含まない式にデフォルトを適用することを許す:
Flat関数については,引数の任意の列がBlankにマッチする:
f が同時にFlatかつOneIdentityである場合,f[x_]は x_と f[a]ではなく a をマッチしようとする:
考えられる問題 (1)
f[a]と a をマッチするためには,Optionalを含むパターンを使わなくてはならない:
テキスト
Wolfram Research (1988), OneIdentity, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/OneIdentity.html (2003年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "OneIdentity." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2003. https://reference.wolfram.com/language/ref/OneIdentity.html.
APA
Wolfram Language. (1988). OneIdentity. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/OneIdentity.html