PrivateFontOptions
いろいろなフォントサブオプションの設定を行う設定範囲のオプションである.
詳細
- 典型的な用法はPrivateFontOptions->{opt1->val1,opt2->val2,…}である.
- 設定可能なサブオプション
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"FontPostScriptName" Automatic 指定されたWolframシステムフォントに対応する,最も近いPostScriptフォント名 "OperatorSubstitution" True 特定の記号を同等のWolframシステム記号に自動的に変換するかどうかを指定 "WindowsUseTrueTypeNames" True 定義済みのフォント変換ルールをノートブックに適用するかどうかを指定(Windowsのみ) - Wolframシステムでは,フォントの特徴はFontFamily, FontWeight, FontSlant等の個々のオプションによって指定されている.印刷時には,これらの情報を基に"Times-BoldItalic"等の最も近いPostScriptフォントが選ばれる.PostScriptフォントの名前の付け方に一貫性がないために意図しなかったフォントが選ばれることもある.このような場合,フォントの名前を明示的に指定することも可能である.
- デフォルト設定は "FontPostScriptName" -> Automaticであり,Wolframシステムは自動的に適切なPostScriptフォントを選択する.
- デフォルト設定は"OperatorSubstitution" -> Trueであり,{, (, [ 等の特殊記号(文字)は,対応するWolframシステムの特殊フォントで置き換えられる.これにより,式が拡大されたときに,それに含まれる特殊記号もサイズが変わるようになる.
- "OperatorSubstitution" -> Falseと設定すると,上記の記号はWolfram言語の記号に自動的には変換されない.この場合,伸張文字のサイズは自動的には変更されない.
- デフォルト設定は "WindowsUseTrueTypeNames" -> Trueであり,この設定ではCourier,Helvetica,Timesが自動的にそれぞれCourier New,Arial,Times Romanに変換される.
- "WindowsUseTrueTypeNames" -> Falseでは上記の変換は行われない.
- "WindowsUseTrueTypeNames"はグローバル設定のFontSubstitutionsと似ているが,違いは後者の場合はオリジナルのフォントがない場合だけ行われ,"WindowsUseTrueTypeNames" -> Trueと設定した場合はオリジナルのフォントの有無にかかわらず変換が行われることである.
例題
Wolfram Research (1996), PrivateFontOptions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateFontOptions.html.
テキスト
Wolfram Research (1996), PrivateFontOptions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateFontOptions.html.
CMS
Wolfram Language. 1996. "PrivateFontOptions." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateFontOptions.html.
APA
Wolfram Language. (1996). PrivateFontOptions. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateFontOptions.html